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2009 / 07 / 24  

新コーヒー豆情報。vol.3 パナマCARMEN Peaberry

1.パナマ ニュークロップ CARMEN.Peaberryが入荷しました。


1.パナマ ニュークロップ CARMEN.Peaberryが入荷しました。



ウイスキーの熟成やワインの成長する環境に関わる言葉にマイクロクライメイト(microclimate)という言葉があります。日本語では微細気候と訳されます。
パナマのバソアンチョ渓谷にあるカルメン農園はその局所的な気候とテロワールから数々のコンテストで上位入賞の常連のコーヒー農園として世界中に知られています。

標高3500メートル近い、中央アメリカの最も高い火山のひとつにあげられるバルー火山。その北側斜面ボルカン村にコーヒー栽培用の土地を購入した弁護士がカルメン農園の初代オーナー、エフライン・フランセスチでした。今から60年ほど前のことです。
開園から農園周囲の自然環境と地元インディオの民の生活条件を向上させることを念頭に、農園を経営するフランセスチ一族の意思は3代目カルロス・アギレラ・フランセスチにも引き継がれています。
環境保全のために熱帯雨林の維持とサスティナブルな農業を目的に設立された国際的な非営利団体、レインフォレスト アライアンス(RA)の認証を受けたコーヒー豆でもあります。

パナマと言えば高価で取引されるゲイシャ種ばかりが話題ですが、カルロスのコーヒー豆は今年のベストオブパナマにも4位と5位に入賞しています。
http://auction.stoneworks.com/pa2009/lots.html
いずれもカツーラ種、カツーラとティピカのブレンドです。カルロスの農園運営と、テロワールとマイクロクライメイトがこのようなコーヒー豆を生むのでしょうか?

日本には5BAGだけ入荷したカルメン農園のピーベリーをシティローストで煎り止めました。
ピーベリーとは通常二つの平豆(フラットビーン)が入っているのが、丸い1つの豆が入っている場合があります。このロットはピーベリーだけを集めたものということです。

フルーティーでありながらスパイシーな香り…シナモンやオレンジも感じさせます。(cucumber?かも)  
兎に角香りが秀逸で個性的です。
クリーンな酸味は太陽と月の珈琲のいつもの抑え目でマイルドで際立たなくローストし、
甘くメローなマウスフィールは口の中を喜ばせます。ボディ感は強めで、…

この珈琲はコーヒーマニアの皆様にも喜んでいただけるものではないかと思います。(ただし、酸味は抑えてます)
ピーベリーは丸くてコロコロしていて、小豆のようで可愛いルックスです。

ゲイシャに負けないパナマ・コーヒーをお楽しみください。