♪ 近況&インフォメーション ♪
10 year Anniversary and Merry Christmas!
MERRY CHRISTMAS!
そして、きょう、オープンから10年になりました。
10年前の2006年12月26日、茨城県下館市稲荷町で「太陽と月の珈琲」は誕生しました。
最初の稲荷町のお店は珈琲豆売りのみで、
年が明けて5月に下岡崎に喫茶スペースを併設した太陽と月の珈琲カミノカフェという名称で移転し、
さらに5年後、つくば市下原に当初は旅人のコーヒーという名前で移転しました。
最初の稲荷町のお店に珈琲豆を買いに来て頂いていて、現在もお買い求めになっているお客様は残念ながらほとんどいらっしゃいません。
力不足があるのはもちろん、近づいては離れていく人の情を、それはたぶんずっと繰り返されるものだとその後知るようになりました。
下岡崎に移ってから来ていただいたお客様は現在も変わらず珈琲豆をお求めになっているお客様がおおぜいいらっしゃいます。
本当にありがたいことで、感謝の気持ちでいっぱいです。
ご結婚なさったり、逆に離婚なさったり。
お子さまが誕生したり、
何人も誕生したり(笑)、
ご病気でお亡くなりになったり、
遠くに引っ越されたり、
お客様のたくさんの人生とそのステージを思いがけず拝見させて頂きながら
10年間お店をやって来ました。
ドアに挟まっちゃうくらいだった(笑)小さなお子さんが、お父さんより大きくなったりしてると時間のたつのにあらためて驚かされます。
我々も歳をとるはずです。
そして、
10年、珈琲豆を販売してきていちばん感じるのは、
実は日本人のメンタリティはかなり変わってしまったのでは?、ということです。
珈琲豆を販売し、カフェ的なエリアがあるということは、いろんな人達の心の余裕の在りどころと歩んできたことだと思っています。
しかし、そういうものは必要ない、効率的でもないし、意味がない、削れる部分だと、ないしはそんな余裕ない、という寂しい社会が少しずつはっきりあらわれて来たような感じもします。
振り返ると10年は長かったです。
もっとプラスのストロークややりとりがあったら、
あっというまでした! なんてカッコよく言えたのだと思いますが、残念ながらただただ大変で長くかんじました。
お店をやってきたこの10年がいつか「後悔ばかりの10年」にならないよう、
ゆっくり挽回していきたいと思います。
お店って3年続くお店は2・3割と聞いたことがあります。
スポンサーも何らかの集団の後ろ楯も一切ない自分達が10年やって来たのは奇跡かもしれません。
何しろ子供時代の同級生みたいなお客様ですら数えるほどしか来てくれていないのですから(笑)
いま、つくづく思いますが
社会というのは、人と人の関係しかないということです。
そして誰にでも、人間には自分がそうであるように歩んできた道があり、家族があり、
同じように生きている存在なのです。
すべての時間は言わば旅人どうしのひとときのすれ違いの瞬間だけでしかありません。
だとしたら、たとえ会話を交わさなくても、お互いに存在をリスペクトして、それぞれの旅を歩む同朋だと理解できたらいいのに、と思います。
同朋という表現が違和感なら、地球上に住む、同じ人類なんだから、という意識ぐらいあって欲しいと思ってしまいます…
大袈裟になりますが(笑)
10年前にインターネットで「太陽と月の」…と検索しても何も出て来ませんでした。
今は太陽と月の、と打ち込むと日本中にいろいろな太陽と月の○○というお店が見つけられます。
まるで太陽と月のグループです(笑)
特許をとっておけばよかったのかもしれませんね。
その、会ったこともない、太陽と月のいろいろなお店の人達とも、勝手に不思議な連帯感を感じています。
夜空に浮かぶ月と青空の太陽、そして宇宙?、地球に張り付いて生きているちっぽけな、でもいとおしい間違いだらけの人類を想っていると、
不思議と静かで平和な気持ちになります。
それだけでも、太陽と月の珈琲というロマンチックで(笑)素敵な名前にしたことは、自画自賛になりますがいいことだったのではないかと。
そして当店に来て頂ければ美味しい珈琲と出会えるということ、これはかなりいいことをしましたね(笑)。
ずっと変わらなかったことは、
ただ美味しい珈琲を!
という気持ちと
誠実でありたい
と律しつづけたことです。
真面目過ぎてまいってしまっては困るので
来年からは少し防御の意味で新しい態度で…
2017年はコペルニクス的転回があるかもしれません。
とりとめがなくなってしまいましたが、
10年間お付き合い頂きました皆様、本当にありがとうございます?
この1年間の設備投資で珈琲が激変して美味しくなりましたように、これからもお客様に喜んでもらえるように新しく試みをしていきます。
本当にありがとうございました。
蛇足ですが
今年は生豆管理用の低温貯蔵庫とローストマシン、その他諸々でかなりの設備投資になりました。(涙)
コンテストも一切出ないで刺激的なことはせず、ひたすら修行?して1年間鎖国を貫きました。
お陰さまで2017年以降の未来へ品質という投資することが出来たと思います。
美味しい珈琲豆のレベルが経営者がやっているコーヒー屋さんやスタイル重視のにわかさんのコーヒー店とはちょっと違う太陽と月の珈琲を、
今後とも宜しくお願い致しますm(__)