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地元の仲間
あれから、もうすぐ一年
思い返せば、あれからもうすぐ一年になります。
今では3基の筏で牡蠣を養殖していますが、
最初の壁は、木材の調達でした。
先代が調達していた間伐材を探してみたのですが、「今はもうないんです」とのこと。
でも、そのやりとりをきっかけに、
今思えば、あのご縁があったからこそ、
夫婦ふたりで、ヒノキ材を等間隔に並べていく作業。
「今日中に終わるかな」と思いながら、ああでもない、
しかも、筏づくりに慣れた人たちが手伝ってくれて、
――あれから、もう一年。
長かったような、あっという間だったような。
たくさんの人との繋がりに助けられて今があります。
牡蠣の魅力~先人からの思い~
海の声を聞きながら、今日も育てています
毎朝、海の色を見て、風の匂いを感じ、波の音に耳を澄ませる。
そんな日々の積み重ねが、
私たちが育てているのは、「三倍体(バージンオイスター)」
産卵にエネルギーを使わないため、身はふっくらと大きく、
季節に左右されにくく、
ひと口含めば、ぷりっとした食感。
香りはやさしく、まろやかなコクが心に残ります。
殻を開けたとき、ふわりと立ちのぼる潮の香り。
それは、この海とともに生きてきた時間そのものかもしれません。
いま、私たちは3種類の牡蠣を育てています。
それぞれに個性があり、味、食感、香りも少しずつ異なります。
「今日はどれにしようか」
そんなふうに、食べ比べる楽しさも、
牡蠣
私たちは、
しかし近年、温暖化や海流の変化など、さまざまな要因が重なり、
理由は一つではなく、地域や海域によって異なると思います。
それでも「だから仕方ない」と諦めてしまえば、
だからこそ、私たちは自分たちにできることを、
三倍体牡蠣という新しい形を取り入れ、
四国のある漁協の協力も得て、県は違えど、
浦神の牡蠣産業を少しでも前に進めていけることが、
かつてこの地域では、真珠養殖も盛んでした。
しかし今では、個人で続いている海の産業は、
だからこそ、代々残してくれているこの文化と技術を、
そんな私たちの取り組みを、
そんな想いを胸に、2024年9月25日、私たちは当地域で初めて三倍体の稚貝をこの海に入れました。
この小さな一歩が、未来へつながる大きな希望になると信じて。
~海と向き合い、地域と共に育む唯一無二の牡蠣~
私たちの牡蠣養殖は、他の事業者と同様、非常に厳しい環境の中で成り立ってます。多くの養殖業者が廃業を余儀なくされている中で、私たちも試行錯誤を重ね、日々、”海と牡蠣”と向き合いながら育てています。私たちは、特定の海域だけが持つ特徴や自然環境に頼るのではなく、育成環境を常に調整し、深さやカゴ替えの頻度、ヒラムシ、ホヤの発生頻度など、言い出したらキリがないですが、模索しながら私たちなりに出来ることを工夫しながら育ててます。温暖化やその他の変化に適応するため、海との対話を重視し、牡蠣の状態に応じた適切な対策を講じています。手間をかけることで直面している問題を乗り越え、牡蠣の品質を保っています。味や質だけでなく養殖方法に込められた思いを伝えることも、”私たちに出来る大切な事”なのかなと、”繋いでいくためには必要”なんだと、これも養殖業の一環として自分たちに出来る仕事なんだと思っています。自分たちにしか出来ないから、だからこそ発信しているのであって、そこがすべてと言っても過言ではないと思っています。
そんな思いを知ってほしくて、”現場からの発信”などできたら、養殖業の現実を少しでも知ってもらい、共有とそういった部分をお伝えできればと思ってますので、今後の私たちに期待していただけたら嬉しいです。
~牡蠣を通じて地域と未来を繋げる~
私たちが育てている牡蠣は、地域の誇りであり、自然の恵みを感じさせてくれる特別な存在です。
持続可能な方法で育てられ、地域活性化や未来を支える大切な役割を果たしています。
最近、参加させていただいた水産学会では、牡蠣の育成方法が海域や環境によって大きく異なることを学びました。
この学びを今に活かし、より良い牡蠣を育てる事で未来に残すために必要な知識を得ることができました。
私たちはその知識を実践し、牡蠣だけでなく地域全体を支える取り組みと、地元の魅力を広げ次世代への希望を繋げていきたいと考えています。
私たちの活動は単なる生業ではなく、周りの人たちとのつながりを深め、未来とをつなぐ大切な架け橋となり、より多くの人々にこの活動の大切さを伝えていきたいと思っています。

