Introduction

 

☆ 早期英語教育のすすめ ☆

 

あるアンケートによると85パーセントのママ達が子供の英語教育に興味を持っていると言われています。

英語は子供のうちに始める方がいいらしいと知ってはいるけれど・・・・でも、ほんとう?????

そう、思っているママも多いのではないでしょうか?

まず、始めに早期英語教育のメリットについてお話したいと思います。

 

    *耳がいい*

子供の耳は未完成であるがゆえに、英語の音を聞き取ることのできる細胞を持っています。例えば、日本人が最も苦手とするRとLの音でも、小さい頃から英語を聞いて育った子供であれば、聞き分けることができます。フランスの耳鼻科医トマスティによると、“生まれたときは、それぞれの言語が発する周波数すべてに耳が開かれているが、成長と共にいつも聞いている周波数にしか反応しなくなる”とのこと。日本語しか聞かずに育った子供は、成長するにつれて英語の発する周波数を聞き取れなくなってしまいます。聞き取れない音は、発音することができないのは当然です。だからこそ、小さい頃から、耳の受信能力を高めるためにたくさんのいい音を聞く必要があるのです。また小さな子供はまねっこが大好き!!耳から入ってくる音、リズム、イントネーションをどんどん吸収していきます。

 

  *繰り返しが好き* 

子供は何事も吸収が早い!!とびっくりさせられることもしばしばですが・・実は忘れてしまうのもほんとうに早い!!んです。でも、幸い、子供達は繰り返しが大好き♪ まずは、たくさんの英語の音を聞くことから始めましょう。大量の英語を聞き、頭の中にインプットしていくことで、意味を理解し、ある日突然話始めるのです。ちなみに、意味のある言葉を発するまでには、2000~3000時間“聞く”ことが必要だと言われています。まだ、言葉を話さない子供に英語の歌を聞かせたり、英語で話しかけたりしても、どうせわからないだろうと思っているママも多いかもしれません。でも、子供はちゃんと聞いています。だからこそ、2歳前後で特別に教えた訳でもないのに急に日本語を話し始める訳です。これは、英語でも同じです。何事も継続は力なり・・・・・です。この時期に正しい英語の音をしっかり聞かせておけば、バイリンガルも夢ではありません。また、子供たちは、褒められることも大好きですから何かできるようになったら、いっぱい褒めてあげながら、覚えたことを使う機会を与えてあげるようにしましょう。  

 

*純粋に楽しめる*

早期英語教育の最大のメリットは英語を勉強として構えることなく、楽しめることです。英語の歌を歌ったり、歌に合わせて踊ったり、簡単な英語を使ったごっこ遊びなどの楽しい経験を通して、自然に英語を習得していくことができます。まずは、親子で英語を楽しむことです。英語が楽しいと感じれば、子供は英語を好きになります。 好きになれば、もっと知りたい!もっと話したい!と自発的に学ぼうという気持ちになります。もっと学びたい!!!そうゆう気持ちを育ててあげたいですね。  

 

 ☆ 我が家の英語育児 ☆

ジ◯ス子供英会話で約2年、講師をしている時に前述のような子供英語についての基礎知識、また、小さな子供に英語を教えるためのノウハウをたくさん学ぶことができました。そんな訳で、娘 “かの“が生まれる前から、我が家の英語育児は始まりました。娘に高い英語力を!!と胎教の時期から、英語の歌を聞いたり、歌ったりしていました。生まれてからは、いろいろ悩んだ結果、DWEをフルセットで購入(約60万円!!)し、一緒にDVDを見たり、CDを聞いたりする日々でした。その甲斐あって、1歳を過ぎる頃から、簡単な単語ですが、英語での発話も始まり、徐々に英語をしゃべり始めました。2歳半の頃には、私の話す英語はほぼ完璧に理解していましたし、簡単な会話であれば成立するようになってきてはいました。でも、このままでいいのだろうか?とちょっと疑問に思いはじめました。私の英語での話しかけは、親子であるが故か?、どうしても、“~しなさい”などという指示や、褒め言葉が多く、表現が限られているので、今以上に広がりがないのではないか?と思ったのです。そんな時に、出会ったのが、中村敦孔先生の “赤ちゃんからの英語レッスン“という本でした。

 

☆ CTPとの出会い ☆

我がHP “TWINKLE-TWINKLE“の掲示板で話題になっていた中村敦孔先生著の “赤ちゃんからの英語レッスン“を手に取ったことから始まりました。

中村敦孔先生は、CTP絵本96冊を暗唱することでバイリンガルを育てるという絵本暗唱メソッドを提唱されていて、LUNOA English Roomを主宰されています。(http://www.ne.jp/asahi/lunoa/englishroom/)中村先生も元英語講師で、妊娠出産の為退職され、その後自分の子供に高い英語力をつけさせたい!!と試行錯誤する中で、CTPの絵本暗唱メソッドにたどりついたとのことでした。私ととても似た経歴を持ち、同じような気持ちで自分の子供に英語を教え、さらに英語講師としての苦悩や喜びも手に取るように理解できました。一気に”赤ちゃんからの英語レッスン“を読破した私は、早速CTPを注文しました。約1ヵ月後、絵本が届き、我が家のCTP絵本のかけ流し&読み聞かせがスタート!

 

驚くべきCTP効果 ☆

娘がCTPを聞き始めたのは、2歳7ヶ月の時。まずは、一番内容が面白そうだったFun and Fantasyのレベル1の6冊から始めました。子供が遊んでいる横で、BGMのようにテープをかけ流すといういたっシンプルな方法で進めていきます。テープを聞きながら、子供と一緒に絵本をめくることが

1日に1回できれば、あとはかけ流しで十分なようです。我が家では、かけ流し約1時間と寝る前に私自身の声で1回ずつ読み聞かせるようにしました。すると、1週間後には、文章の語尾を一緒に言うようになり、1ヶ月経つ頃には、一番お気に入りの絵本“The Little Green Frog”の暗唱を始めました!!!これにはさすがに驚きました!!!!!それも、寝起きに突然、唱え始めたのでした。もちろん、私も覚えてしまっていたので、一緒について言ってやると、ほぼ完璧に暗唱できました!!参考のため、下記にLittle Green Frog の全文を記載しておきます。

 

     The Little Green Frog

Ga lump! said the little green frog one day.

Ga lump! Said the little green frog.

Ga lump! Said the little green frog one day.

And his eyes went blink, blink, blink!

Hop hop! Went  the little green frog one day.

Hop hop! Went the little green frog.

Hop hop ! went the little green frog one day.

And his legs went boing,boing, boing!

Yum,yum! Said the little green frog one day.

Yum,yum! Said the little green frog.

Yum,yum! Said the little green frog one day.

And his mouth went gulp,gulp.gulp!

Kersplash! Went the little green frog one day.

Kersplash! Went the little green frog.

Kersplash! Went the little green frog one day.

And he swam, swam, swam away!

 

見ていただければ、わかるように繰り返しが多く、リズムがよく聞きやすい(覚えやすい)。また、繰り返し同じ表現が使われているので、説明がなくても、絵を見ながら聞き込むことで、自然に意味が理解できる。

CTPを開始してから、4ヶ月経った頃には、手がけた24冊の絵本の約半数を完璧に暗唱し、残りの半数もだいたい暗唱できるところまできています。CTPを始めてからは、文章でのアウトプットが目に見えて増えてきました。これは、予想以上の効果でした。

 

英語 de 絵本の会 Happy-Go-Lucky をスタート ☆

 

2004年9月から、近所の公民館の一室を借りて、英語 de 絵本の会(英語絵本の読み聞かせ会)を始めました。英語絵本の読み聞かせを通して一人でも多くの子供が、英語に興味を持つきっかけになればいいなぁと思って始めた会です。ですが、逆に主催者の私の方が、はまってしまいました・・・絵本の読み聞かせ会をやってみることで、英語絵本を使ってレッスンすることが、こんなに楽しく、また奥が深いものであることを知りました。現在は、月に1回30分程度の読み聞かせ会ですから、英語にたのしく触れ合うのが趣旨の会です。でも、私の中で絵本を使ったレッスンをしてみたい!!(つまりCTP絵本を使ったレッスン)と言う気持ちが強くなり、中村先生にメールでご相談などしながら、2005年3月より絵本の英語教室を始めることを決めました。(現在レッスンスタートから約13年が経過)

 

絵本の魅力 ☆

 

1. 創造性・想像性がはぐくまれる。

絵と簡単な文章が載っているだけなので、想像性の余地があります。また絵本のいいところは自分のペースでめくれるところ。ビデオやCDはどんどん先に進んでしまうけれど、絵本ならその子のペースでじっくり眺めることができるし、自分ひとりでもめくることができます。

2. 美的感覚が磨かれる。

どの絵本もすばらしい絵がいっぱいです。明るい色や、きれいな絵を見ていると自然と美的感覚が磨かれるでしょう。また、CTPはいろんなタッチの絵があり、日本の絵とは一味違ったものがたくさんあります。

3. 単語レベルではない英語を学べる。

市販の英語教材の初心者向けのもの(小さい子向けのもの)はたいてい、身近な単語を覚えること からはじまりますよね?では、単語を覚えれば、英語をしゃべれるようになるのか? 答えはNOです。単語のみをインプットしていたのでは、英語の単語を使うことができても、文章になると、“これ、appleやねぇ”などと無意識に日本語とミックスして使ってしまうことの方が多いと思います。では、どうすればいいのか?単語はもちろん大切ですが、単語のみではなく、単語がたくさんちりばめられた文章でインプットする方が、はるかに効率が良いのです。子供は大人が思っている以上にかしこいので、大人がこれ難しいかな?と思ったものでも、すいすいと覚えてしまいます。 

 

4. 英語圏の文化に触れることができる。

語学を学ぶということは、その国の文化を学ぶことでもあります。日本人が描いた絵と欧米人が描いた絵はやはり違います。登場人物の顔つきや、肌の色はさまざまだし、洋服や持ち物、インテリア、街並みも日本とは違います。家の中で靴をはいて暮らしていることなども、子供たちは絵から学ぶことができるのです。また、Fun and Fantasy1の中に登場するTooth fairyも欧米の独特の文化です。

5. 何より、子供たちは絵本が大好き。

ネイティブの子供たちも絵本から、英語を学びます。日本の子供が日本語の絵本を通して、日本語を学ぶのと同じです。絵本から学ぶ英語は、日本語を通して学ぶ英語とはまったく違います。英語を頭の中で日本語に訳したりせず、英語を英語のままで理解する回路を作るのにとても役立ちます。バイリンガルを目指すには、英語を英語のまま理解することが不可欠なのです。そして、なにより子供たちは絵本が大好き!!です。

 

 ☆ 週1回のレッスンのみでは不十分 ☆

毎月、絵本3冊と歌2曲を編集したCDをお渡ししますので、家で毎日30分〜1時間聞いていただきます。レッスンでは、月の絵本を導入したり、歌を歌ったり、理解を深めるためのアクティビティを行います。(アクティビティは簡単なごっこ遊びだったり、クラフトだったり、その時、そのクラスによって臨機応変に進めていきます)レッスンの目的は、家で十分にインプットした英語をいかにアウトプットさせるか?です。 早期英語教育のすすめのところでもお話したように、子供が言葉を発するまでには2000~3000時間聞くことが必要です。それには、週1回1時間のレッスンのみでは、2000時間の英語を聞くには40年かかってしまいます。つまり、週1回のレッスンのみに頼っていては、英語習得の道は遠く、それだけでは不十分なのです。せっかく、習うのなら身につけたい!!と思うのが当然のこと。そのためにも、毎日のかけ流しは欠かさず続けてほしいと思います。小学校に入る前の幼児期であれば、遊んでいる横で1日1時間ぐらいのかけ流しであれば十分に行える範囲ですし、耳の柔らかい今だからこそ、リスニング力を育て、バイリンガルに近づくことが可能なのです。家庭でリスニングの基礎を作り(たくさん聞く) レッスンでそれをアウトプットできるのが30分英語学習の理想の形と言えます。

 

 ☆ 英語子育て成功のために ☆

小さな頃から、英語を始めることの意義について、いろいろお話してきましたが、今度は英語子育てを実際に行う際の心構えについてお話したいと思います。私は、“あせらず、くらべず、あきらめず”をモットーに英語子育て進行中です。

 小さな頃から始めると(特に2歳未満)、毎日CDを聞かせてるのに、なかなか発話しない・・・・とほんとに聞いてるの?なんて、疑問に思ってしまう。一度、疑問に思ってしまうと、続けられないというケースが多くあります。リスニング力というのは、成果が見えにくいものです。特に小さなお子さんの場合は、日本語を話しはじめるのにも個人差があるように、英語でも個人差があります。発話しないこと=成果がでていない、ということではありません。子供を信じて気長に待ってあげること。その子の準備ができたら、急にしゃべり始めるものです。あせる必要はありません。

 教室に通い始めると、だいたい同じ年代のお子さんと一緒にレッスンしますよね?そうすると、どうしても、他のお友達とわが子を比べてしまいたくなってしまいます。〇〇ちゃんは、できるのに、どうしてうちの子はできないの???なんて。でも、これも子供にとってはよくないことです。小さな子供たちは個人差があって、当然。ほんの数ヶ月の月齢の差でも、やっぱり差はでるものです。お友達と比べて、できないからと言って子供を責めたりするのは、もっての他です!!!とにかく、他の子と比べるのはやめましょう。もし、比べるのなら、その子の数ヶ月前、1年前と比べること。そして、数ヶ月前はできなかったけど、今はできることを見つけてあげましょう。そして、もちろん褒めてあげてください。お母さんに褒められることが、子供にとってはいちばん嬉しいことなのです。できないことを責めるより、できることを褒めてあげる!!英語に限らず、褒めることで、子供はもっともっとがんばります。

 英語学習には、必ず波があるもの。一気に伸びる時期もあれば、なんだか進んでないような気がする時期(停滞期)もあると思います。でも、あきらめないで!!!あきらめず、続けていくことで必ず結果はついてきます。特に幼児期の場合は、母親のやる気と根気にかかっているのです。

子供英会話講師という仕事をしていますが、私自身もみなさんと同じ一母親です。私と一緒に英語子育てをはじめてみませんか?目標は、もちろんバイリンガルです・・・・・。

 

絵本の英語教室 TWINKLE-KIDS    岡田 友美