詳細情報
吉武製瓦工場の歴史です。
①初代創業者 『熊吉』
明治8年、城島町生まれ。
自分だけの家を持つ夢をかなえたく、瓦屋に職人見習いの奉公に出ます。
そして苦労の末、45歳にしてやっと諸富の地に念願の居を構えます。
大正9年正月『吉武瓦屋』を創め、78歳で没するまで「いぶし瓦」を焼き続けました。
②二代目 『秀吉』
明治40年生まれ。
8人の子宝に恵まれ、生業の他に尺八の師匠もした「趣味人」。
③三代目 『新』
昭和4年生まれ。
頭の中は四六時中『どうしたら良い瓦が出来るか?』を考えている研究熱心な熱い人です。
現役中は佐賀県の窯業技術センターや、工業技術センターの研究員のお知恵を借りて、研究に余念のない日々を過ごしていました。
現在は引退し、日々悠々と過ごしております。
四代目もとりこです 『いぶし銀』の美しさ
④四代目『一弘』
昭和32年生まれ。
我が夫、一弘 の話
『いぶし瓦は生き物だから面白い。
昔、筑後川の城島から諸富にかけて、瓦の材料にもってこいの「水もち」「水はけ」の」よい泥が豊富にあった。
この泥で出来た瓦は、筑後地方の風土、気候に適した屋根材だった。泥の話・言い分をよく聞いて、人間がゆっくり休むことの出来る屋根瓦を作らせてもらうのだ。』
自然のものは全てに命があり、生きています。
だからこそ、泥の命を生かした瓦にこだわるというのです。
90年の伝統の誇りを胸に、強く美しい「いぶし瓦」をこれからも夫婦二人三脚で作り続けていきます。