あいさつ
【日々の感謝の気持ちとともに】
私は台湾出身であり、台湾の大学を卒業後、徴兵制度にて兵役を経験しました。兵役中に衛生兵を兼務した経験から医学への興味が湧き、また、もともと大好きであった日本への憧れもあったことと合わせて日本への留学を決意し、1年の語学留学と1年の受験を経た後に、有難いことに国立秋田大学医学部医学科の留学生枠に入ることができ、医師としての人生を始めることができました。
大学在学中に将来の専門領域をどこにするか悩んでいた頃、日本への留学を支えてくれた母がパーキンソン病に罹患したことをきっかけに神経内科に興味を持ち、母の病気の治療の一助になればという思いもあり、神経内科医としての道を志し、大学卒業後に東京大学神経内科へ入局致しました。
入局後は、様々な急性期病院での勤務にて、一般内科全般や神経内科の症例を多くを経験することが出来ました。
最終的には帝京大学神経内科に13年間勤務し、そこで医局長や講師を経験しました。その中で、大学で臨床や研究のみならず、地域に密着したクリニックをオープンしたいと考えていた所、杏林大学に近い三鷹の土地と縁があったことから平成19年10月に所澤クリニックを開設致しました。また、東京大学病院での勤務の際に、直接ご指導頂いた先生が杏林大学で勤務していたご縁もあり、現在水曜午前枠で杏林大学神経内科初診外来をやらせて頂いております。
当クリニックではCT、MRI、核医学検査などの画像検査は行えませんが、杏林大学病院や野村病院との連携もとっており、適宜画像検査を依頼し、結果は当院で評価するといった対応で様々な疾患の診断や治療を行っております。
また、当クリニックでは専門の神経内科領域である、パーキンソン症候群や様々な認知症、片頭痛、てんかん、自己免疫性疾患、筋疾患の診断や管理も可能であり、一般内科全般だけではなく、神経内科の専門性も生かした診療を行っております。
その他、顔面痙攣や多汗症に対するボトックス注射の資格もございますので、適宜ご相談いただければ幸いです。また、患者様からのご要望があれば、自由診療枠として、ニンニク注射(疲労回復効果)、グルタチオン注射(白玉点滴)、プラセンタ注射などもご対応していきたいと考えております。
当クリニックの目標としては、一般的な内科疾患はもちろん、現段階ではまだ根治が難しい神経難病の方にも、少しでも良い時間を過ごして頂けるような医療の提供を行いたいと考えおります。そのため、最終的に通院が困難な場合でも、在宅往診へ切り替えて、終末期まで寄り添い、その方の最期の時間がより良いものになるようなお手伝いができる様にと願って日々診療させていただいております。
その他にも最近であれば、発熱や風邪症状で新型コロナ感染が疑われる方も、診療時間の調整を行うことで積極的に受け入れ、診断と治療を進めて参りました。一個人としては微力かもしれませんが、少しでも皆様のお力になれたとの思いで診療しております。
幸いクリニックをオープンして15年以上が経過しておりますが、変わらずここまで続けることが出来たのも、スタッフ含め近隣の病院との連携であったり、患者様に恵まれたことが要因であったと思われます。
引き続き私たちの力が近隣の皆様のお役にたてることがあれば、それに勝る喜びはございません。誠意を尽くして頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
所澤クリニック院長 所澤 安展