観光
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「鳥海山」は秋田県と山形県の県境に鎮座する霊山です。
「出羽富士」と呼ばれる美しい立ち姿。
その裾野には神秘的な空間が広がっています。
「中島台」の樹齢300年を超える日本最大級の異形ブナ「あがりこ大王」は、幹回り7.62m!「あがりこ女王」は1本の株から14本の幹が伸び、繁栄の象徴です。
大量の湧水によってできた「獅子ヶ鼻湿原」もあります。
水の山「鳥海山」の溶岩からの湧き水の温度は年中7~8度と低く、酸性が強いため、世界的にも珍しいコケ類が生息しています。
「クマの水飲み場」と呼ばれる湧水池「出つぼ」、世界的にも珍しいコケ類がボール状に発達した「鳥海まりも」もぜひご覧ください。
中島台・獅子ヶ鼻湿原は、木道を歩いて約3時間で一周することができます。
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「元滝伏流水」は滝マニアにも有名な鳥海山麓の滝で、秋田県にかほ市象潟町に位置しています。
森の中の景観に加え、高さ5メートル、横幅30メートルものスケールの伏流水は見応えがあります。
1日約5万トンの水が湧き出しており、岩肌を滑るように流れ落ちる様は柔らかな印象を与えてくれ、霧の中に帯となって差し込む光は幻想的な神代の世界かと畏怖の念を覚えるほどです。
遊歩道も整備されており、バスも余裕で利用できる広さの駐車場から徒歩10分程度と手軽に滝見ができます。
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「奈曽の白滝」は秋田を代表する男滝で、水の山「鳥海山」の恵みにより豊富な水量を誇り、特に雪解けの季節は爆音が響きます。
嬉しいことに、「金峰神社の境内」・「滝壺」・「展望台」・「吊り橋」と4スポットからの異なる姿を見ることができます。
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「九十九島」。
象潟はその昔、大きな大きな入り江[潟]でした。
潟の中には九十九もの島が浮かびその間を船が行き来していました。
朱塗りの橋、蚶満寺、仰げば[鳥海山」がこの地を抱くかのようにそびえ、水面にその姿を映していたのです。
「新古今和歌集」にも詠まれるほど、景勝地として名を馳せておりました。
「能因」や「西行」が詠んだこの地を最北目的地とし、「松尾芭蕉」は奥の細道で「象潟」を訪れたのでした。
残念ながら1804年に地震で隆起してしまい、[潟]ではなくなってしまいましたが、田植えの季節には往時を偲ぶことができます。
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「象潟」と「松島」は『夫婦町』
その昔、松尾芭蕉」も奥の細道で、
「俤 松嶋にかよひて又異なり 松島は笑うが如く 象潟はうらむがごとし」
と記したように、松島と象潟は同じ景勝の地として並び称されていました。
普通なら、姉妹都市になりますよね。
夫婦町になるには、美しくも心温まる、そして胸が痛む切ない物語がありました。
約700年前のこと、お伊勢参りに行った象潟の商人夫婦と松島の夫婦が道連れとなりしました。
驚くことに2夫婦とも、子宝に恵まれず観音様にお祈りしたところ1粒たねの子を授かり、お礼参りに訪れたということでした。
運命を感じた親たちが、お互いのこどもを結婚させる約束をしたのです。
象潟のタニという18歳の娘が嫁入りの為に松島に着くと、結婚相手の小太郎は病の為、この世を去っていたのです。
小太郎の親はタニに象潟に戻るようにと言葉を尽くしましたが、タニは『観音様のお導きでこちらに参ったのですから。』と小太郎の父母に一生孝養を尽くし、義父母亡き後は仏門に入ったのだそうです。
生きて会うことも叶わなかった夫が幼き日に植えた梅に、タニは詩を詠んだとされています。
「植えおきし 花の主ははかなきに 軒端の梅は咲かずともあれ」
・・主の小太郎はもういないのだから、もう咲かないで・・
翌年、咲かなかった梅に
「咲けかしな 今は主とながむべし 軒端の梅のあらむかぎりは」
・・ずっと咲いておくれ。亡き小太郎様と眺めるから・・
と詠むと、翌年から見事な梅の花が咲いたと伝えられています。
『軒端の梅心月庵紅蓮尼物語』は日本女性の鑑として語り伝えられております。
この物語により「象潟」と「松島」は『夫婦町』となったのです。
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歴史に思いを馳せながらにかほ市を味わっていただけたらと思います
当地のドライバーがご案内する観光タクシーがあります
最寄りの空港とにかほ市内を運行するバスもございます
鳥海山に行かれる方には、予約制の乗り合いバスがあります
解説をしてくれる観光案内人がおります
にかほ市観光協会の公式ホームページをご覧ください
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こちらのサイトではにかほ市内の交通手段についてご覧いただけます
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