三古寺

三古寺は宮城県大崎市鹿島台に在る曹洞宗のお寺です。近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄り下さい。
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あゆみ

 三古寺は、古くは天台宗のお寺でした。

 別當として観音堂が建てられ恵心僧都(942~1017)作と言われる富聖観音が奉られております。お寺も1000年の歴史があります。

 三古寺は、祈祷で使う三鈷からきており地名の大迫と小迫を考えると、土地の山々が佛具のご祈祷で使う三鈷の形そのものとなり驚いたものです。始めは独鈷の向山に観音堂がありその眼下にお寺三古寺がありました。この時代は「三鈷寺」と書いたと思われます。

 独鈷の鉾先はどこに向けてあったのか。東松島にも富山観音があり、狼煙山だったと言う話もありますが、飛鳥・奈良・平安時代と考えると平泉の中尊寺  平安時代 飛鳥時代の奈良の大仏に金を納めたという涌谷ろまん舘 奈良・平安時代 多賀城跡724年の関連性など秘めているものは多大です。古い絵馬の武者絵も残っていて祈祷所だったか、鉾先は奈良の大仏かと思います。

 三古寺は幾多の災害・火災に遭い現在の場所に落ち着き、その後観音堂も独鈷の、山田家の山から現在の高台にそのまま移築され曹洞宗に改宗し、石雲六世無洲関鐵大和尚によって開山され、(寛永2年1625年遷化)十四世にわたり継承されてきました。現在の住職は、十五世になります。

 観音堂と観音様は、別當であったため1000年の災難から逃れて来ました。

 しかし年代も有り管理が難しくなり、平成元年 前住職により別當として現在の場所に新築されました。観音様も金箔を張りしなおし修理されしました。秘仏「胎内仏」だけはそのままの状態でのこっております。

2024.05.12 Sunday