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土佐打刃物とは
高知県は県民1人あたりの森林占有面積が日本一といわれる森の国です。昔から日本全国に多くの木材を搬出してきました。ゆえに山仕事が多い土地柄です。山林の木材を伐採するためには、丈夫で性能のよい刃物が必要なため、土佐国時代から400年以上もの高知県には鍛冶屋が多く存在するのです。林業から発展をした土佐打刃物は、性能と丈夫さに定評があり、日本全国から需要をいただいております。土佐打刃物の製造方法は、日本刀の作刀技術から生まれた秘伝の自由鍛造を引継ぎながら、山林・農耕などの庶民の生活に添う「使い勝手」を思いやったものであるということがわかります。代表的な種類として、「包丁」「鎌」「鉈(なた)」「鳶(とび)」「斧」「鍬」「鋸(のこぎり)」があります。
「鍬」の種類
鍬とは、田や畑を耕すほか、除草や植林などに使用する道具です。土質や用途によって数えきれない種類があります。地方によって、角度、刃の大きさ、厚み、そして柄の長さまでさまざまです。細やかな要望にお応えできるのは、土佐打刃物が自由鍛造であるからです。代表的な種類として、「平鍬」「唐鍬」「土佐鍬」などがあります。