みんなのしあわせ音楽会 ♪♪♪

《音楽会の趣旨》

 みんなのしあわせ音楽会は、地元の障がい者施設で働く人たちが主役となり、

  プロのミュージシャンとコラボし、人々の心に訴える音楽会です。

 参加する方、見に来て下さる方が、障がいのある人とふれあい、心のバリアフリーを実現し、

  みんなが支え合う相馬を作ります。

 

 

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《みんなのしあわせ音楽会VOL.1》

 

 

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 2015年5月22日(土)会場:フレスコキクチ(菊地蔵)

< ゲスト >  古謝美佐子・荒川知子とファミリーアンサンブル

 

 古謝美佐子さんと荒川知子さんのコラボレーションが見るのが夢で、それが現実になる日がきました。それも地元の相馬でコンサートができるのは本当にしあわせです。

 荒川知子さんとの出会いは10年ほど前になりますが、ダウン症の親の会で主催の講演会に来てもらったのがきっかけです。リハーサルの時に、知子さんのリコーダーを聞いた時に、鳥肌がたつくらいの感動を覚え、両親の愛情に深い感銘を受けました。障がい者という言葉なしに、すばらしいアーティストて、天使のリコーダーと称されています。

 

 

 

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 古謝美佐子さんは、沖縄音楽を代表する歌手で、ネーネーズのリーダーとして活躍していて、二度ほどライブを見る機会がありましたが、大地を感じる圧倒的な存在感とオーラで、空気が変わります。旦那さんの佐原さんと被災地で支援コンサートを開いていて、南相馬のスーパーのフレスコキクチにも、以前来て歌ってくれました。

 

 会場は観客で満員となり、二人の存在とパフォーマンスに涙していました。底に流れる人に向けられる愛情が会場を包んでいるのがわかりました。古謝さんと佐原さんが彼女に見せる優しさや、えんどう豆のくるみさんとFUMIくんを見つけて踊らさせてくれたり、たくさんの感動がありました。相馬でこれから動き出す「みんなのしあわせプロジェクト」という団体のスタートとして、最高のパフォーマンスでした。みんなが手弁当で協力してくれました。こんな感じの町に開かれた福祉がいいですね。

  

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《みんなのしあわせ音楽会VOL.2》

 

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2015年11月21日(土)会場:相馬市総合福祉センター「はまなす館」


< ゲスト >  浜田真理子 ・堀下さゆり・1-GATA

   自立支援研修所「えんどう豆」 ・ 放課後デイサービス「ゆうゆうクラブ」

 

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 みんなのしあわせ音楽祭vol2、どれだけの人が集まるのかわからない状態でしたが、たくさんの人に来ていただいて、会場はほぼ満員の状態になりました。(安堵〜)遠くは島根、鳥取、大阪、香川、東京などからも来てくださった方もいて、本当にありがとうございました。

 

 1-GATAは本格的なロックで、えんどう豆のメンバーをはじめ会場はノリノリにしました。えんどう豆のみんなは「僕は相馬すきだよ」「まけないタオル」などで会場の共感を呼びました。(多分)ゆうゆうクラブは、子どもたちの生き生きとしている姿がすてきでした。掘下さゆりさんは、お母さんになって愛の力がパワーアップして、ウンチの歌にはびっくりです。そして浜田真理子さんのステージ。言葉と音を大切にしていて、空気が変わるような世界観で、会場の皆さんは聞き入っていました。

 

 

 

 今回の音楽祭は、いろんな人がいて、いろんな活動をしていて、「みんながしあわせに生きよう」というメッセージを伝え、音楽を楽しもうという趣旨で行われました。病気であったり、障がいであったり、自然へのこだわりであったり、それぞれの違いや思いを理解しながら、認めながら生きていく。そんな相馬にしたいと願いを込めての第2回目の音楽会です。会場にはたくさんの笑顔があり、暖かな雰囲気の音楽会となりました。みなさん、本当にありがとうございました。

 

 

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《みんなのしあわせ音楽会VOL.3》

 

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  2016年3月7日(土)   会場:フレスコキクチ(菊地蔵)

  < ゲスト >  あんべ光俊さん 自立支援研修所「えんどう豆」

 

 

あんべ光俊さんを迎えての「みんなのしあわせ音楽会vol.3」は、相馬のフレスコキクチの菊地蔵で行われました。法人の立ち上げのお祝いとして来てくれたのです。会場は約120人のお客さんで満員になりました。


震災前の2009年に、南相馬で音楽祭を開いた時に、ゲストで南相馬市立図書館でライブをしました。そして震災が起きて、津波と原発事故で人の疎らな南相馬にお見舞いに来てくれて、ギターを持って避難できなかったSayaさんの家で彼女のために歌ってくれたのです。

 

 

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《みんなのしあわせ音楽会VOL.4》

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 その蔵は、昔、相馬を代表する「馬陵」という酒蔵で、今ではフレスコキクチというスーパーの会議室になっているが、聞けば神様が住んでいるという。震災後、たくさんのミュージシャンが来て、演奏してくれた特別な場所だ。

 

 

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 相馬で障がい者の存在をしってもらおうと、プロのミュージシャンにも参加してもらい、「みんなのしあわせ音楽会」を開いてきたが、4回目の今回のゲストは、EPOさんと堀下さゆりさんだ。

 

 

 

 素人とプロと同じイベントでやるのは、実力差が露わになる場合が多いのだが、障がいのある人の彼らのパフォーマンスが力不足とは見なかったろうし、工房もくもくとえんどう豆の障がいを持つ人とスタッフの音楽を楽しむ姿に、生きるパワーに元気をもらった!という声をたくさん聞いた。ゲストのEPOさんにとってもインパクトがあったそうで、リハーサルの曲を入れ替え、伴奏のギターの鬼怒さん大変だったそうだ。彼らが何を表現しようとしているかは十分伝わっていた。

 

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 私は、発作で倒れながらも、自分の出番のために帰らず、ステージでがんばって歌っているMasaくんの姿やみんなが一生懸命に歌っている姿に、心打たれてしまった。スタッフに抱えながら退場する仲間もいて、想定外の事も起きたのだが、スタッフがフォローしている姿に感動した人もいたようであった。プロのミュージシャンとしてゲストは迎えているが、障がいのある人が主役であったこと、そして観客がそれを認めていたことが嬉しかった。

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会場は愛情に包まれて、ハッピーな時間だった。震災と原発事故から、ずっと続けてきた音楽活動だが、未来が生まれる予感がした。蔵にいる神様もきっと笑って見てくれたに違いない。