母乳育児を望んでスイッチオン

私が熊野さんのとこの看板を見つけたのは、
ちょうど一年前くらい。2013年の4月です。

引っ越し先への通り道で何気なく看板を見ていましたが、
当時お腹には息子がいました。
おっぱいマッサージ、雑誌とかでも見たことあるなーなんて、
看板を眺めていたことを覚えています。


そして2013年7月、初めての出産。
本当に長い陣痛の末、元気に生まれてくれた息子。
生まれてすぐなのにおっぱいに吸いついて・・・
命ってすごい!私がこの命を守るんだー!って、
急にお母さんスイッチがONになりました。

しかし・・・そんなお母さんスイッチをOFFにしてしまいたくなる程、
辛いおっぱいとの戦いはすぐに始まりました。

まずなんと言っても痛い!

私は入院期間が5日だったのですが、
出産後3日目からはおっぱい全体が熱をもったようになり、痛くて・・・・。

助産師さんに相談するとおっぱいを見てくれて、チョチョチョっと触ると、
『しこりにはなってないから、赤ちゃんに飲ませてれば大丈夫よー。
あとは冷やすと楽になるわよー。』って、
おっぱい用のジェルシートを頂きました。

プロがそう言うんだから、そうなんだ!と思いアドバイス通り従いました。

でも息子は全然おっぱいを段々と飲まなくなっていました。
頑張って吸おうとするけど疲れるのか?すぐにやめて寝てしまいます。

黄疸が出ていたことと体重が減っていたことが重なりミルクを足すことに・・・。
母乳育児を望んで、母乳育児を推奨している産院を選んでいた私としては、
イヤだな・・・と思いながらも、体重減少も黄疸もかわいそうだし・・・
と『赤ちゃんのため』なんて言い聞かせてました。

それから、息子の『口が小さいからおっぱいを吸う力が弱い』
と言うことも信じてました。
そのため、退院前には搾乳機を産院で購入し、
搾乳した母乳をほ乳瓶であげてました。

それから退院して一週間後、
息子の体重とおっぱいについての指導を受けに産院を訪ねました。
体重は全然増えておらず、また3日後に・・・
と約束をして帰ったものの・・・涙が止まらなくなり、
おっぱいをすでに吸わなくなっていた息子を抱いてポロポロ泣いてました。

だって、産院で指導されたとおりやってるけど、
全然吸わないし、それどころかおっぱい嫌がって全力で泣いてるし・・・
まるで虐待でもしてるのでは?という自分自身を責める気持ちになり・・・
これ以上どうして良いかわからない不安で涙が止まりませんでした。


そして約束の3日後を前に、
私のおっぱいが限界の悲鳴をあげました。
痛くて痛くて・・・夜も寝られないほどだったんです。
産院に、状況を伝え翌日行ってみると・・・
またチョチョチョっと触ると、
『大丈夫、しこりにはなってないよ。赤ちゃんもう少し大きくなって、
口も大きくなって、吸う力が強くなればおっぱい飲むから。
それまでは搾乳とミルクで頑張ってみて!
またいつでも相談してね!』ってな具合で・・・。

その時点で、
『おっぱいの痛みも限界!<でもここに相談してももう無理!
どこか他にみてもらおう!』
すでに産院への信頼が出来なくなっていました。
だって何も解決せず、前進しないんだもの・・・

わからないって怖いな・・・とこの時本気で思いました。
そして母乳育児を望んでたのに、私自身の勉強の足りなさに反省しました。


それからそんな私をみた主人からの
『あの看板のとこ、ネットで見てみたら?』
の一言で熊野さんへご縁が繋がりました。

すぐに電話で相談すると
『よく相談してくれたね、ありがとう』って・・・。
無知で不安で、でもおっぱいをあげたいって普通のことが上手にできない私に、
そんな言葉をかけてくれたことでまた涙が・・・。

そして翌日、
スーパーマンのように駆けつけてくれた熊野さんは、
優しい声で息子をあやしながら、
私のおっぱいをマッサージしてくれました。

マッサージしてもらいながら、
今まで起こった出来事を話ながらいつのまにかまたまた涙・・・。
すると・・・『ここ自分でさわれる?』と手を引いてくれました。
あっ!と言った私に『これがしこりね』と、
正直しこりすらわかってなかった私に細かく説明して、自覚させてくれました。
そうです・・・。
前日、産院では大丈夫って言われたのに、
きのう今日できたようなしこりでは、
説明がつかない程のしこりが私の胸にありました。

母乳推奨ということと、
おっぱいマッサージもやっている産院だったのに、
おっぱいマッサージなんて言葉一切あちらからの提案はありませんでした。
熊野さんの丁寧なマッサージのお陰で、
カチカチに固まったおっぱいがやわらかく、
同じく固まって滑るため息子がくわえられなかった乳輪もやわらかくなりました。

そして熊野さんは息子を抱き上げ胸に近づけてくれたんです。
そうすると・・・マッサージを受ける前は嫌がっていた息子が、
おっぱいに吸いついてチューチューしてる!!
しかもその吸い方は今までとは違う吸い方で、
これがちゃんと飲めている時の吸い方なんだと教えていただきました。

一つひとつ、私が納得し、
理解できるように説明して下さり、不安が無くなるとあとはひたすら・・・
ゴム乳首の楽さに慣れてしまった息子と向き合い、
おっぱいの飲み方を二人三脚で練習して3日。

ついに息子はおっぱいの飲み方を習得し、
それ以来おっぱいでないとダメ!おっぱいだーい好き!!になってくれました。

その間、熊野さんの書いた本が私を支えてくれました。
毎日夜中に読みながら・・・。
一人じゃないぞ、ママはみんな頑張れるんだって。

ただ、
一番最初に固くしこりになってしまったおっぱいをリセットするには、
熊野さんの手をだいぶお借りすることになりました。

もはやこの時には、産院への不信感が段々と怒りに・・・。

しかし、おっぱいマッサージに行くと
色々な育児相談にものってくれる熊野さんから沢山のことを学び、
おっぱいのコントロールを習得した私は今、
9ヶ月になる息子を保育園へ預け、
働きながらも夜はおっぱいで息子とスキンシップ。

心も身体も健康だからできる楽しい育児に、
新しい生活に満足して進んでこられたのは、
あの時母乳育児を諦めず、熊野さんとご縁が繋がり、
そこから学び直し、息子と共に頑張れたから。

時には主人、
時には福島の実家から来てくれる母にも協力してもらい、
心から信頼できる熊野さんに、
おっぱいマッサージとおっぱいについて、
1から教えて頂いたことが私と息子を支えてくれました。

私は仕事もしながら、
息子はすでに3回の離乳食も食べながらですが、
息子が『もうパイパイ飲まなくても大丈夫!』って
満足してやめる時まで授乳を続けていきます。

それが私のやりたかった母乳育児だから。

仕事中の三時間ごと、夜中の三時間ごとの搾乳も続けています。


息子を持って考え方も変わりました。
今までは世の中知らなくて良いこともある。と思っていました。

しかし、今は何でも知っておいて損はないと思っています。
知っていれば選ぶことができ、息子を守ることができます。
知らなければすでにおっぱいは出なくなり、ミルクで育てていたでしょう。

ミルクがダメなのではありません。
私は納得して、選び、息子に与えたいのです。
だって、こんなにも出るおっぱいなんだもの。

病院はひとつではありません。
自分の納得のいく説明、指導、施術を、
してくれるところを選んで良いんです!
今の私だったら同じ産院できっと文句の一つも言っていると思います。
知ることで自分と赤ちゃんを守って下さい。


今考えれば痛みと戦った時期も、良い思い出。
それがなければ、
離乳食後におっぱいを見てニコニコするこの笑顔には会えませんでした。

だから、今困っているママ、
母乳育児挫けそうなママ、
これからママになる方には後悔のないように沢山の知識と、
本当に困ったときにはスーパー熊野さんに助けて頂きながら、
頑張ることを選択肢のひとつに覚えていて欲しいのです。

だから、この経験談を書きました。

色々な意見があると思いますので、知って選ぶのは自分です。
でも知らなければ選ぶことさえできません。
どうか、納得のいく素敵な授乳期を過ごして下さい。
おっぱいを吸いながら眠る息子の顔は私しか見ることの出来ない、
最高にかわいい瞬間です。


そして熊野さん、お身体を大切に、
少しでも長く、ご自身の納得のいく施術で、
ママと赤ちゃんの力になってあげて下さい。
私はおっぱいだけでなく、
人生の学びも大きかったと心から感謝しています。

ありがとうございます。



 ゆうママ