もっと早く出会っていたら

1ヶ月男の子の新米ママです。

産後10日を過ぎる頃から完母となり子供の体重も増えていたので、
それなりに母乳育児が出来ているのかな、と思い始めていました。

ある日の授乳後、片方のおっぱいに残っている感覚はありましたが、
次の授乳時に飲ませればいいかなと、息子と一緒に昼寝をしました。

…数時間後、そのおっぱいがカチカチに。
子供も吸わないし、しぼろうとしても一滴もでない。

さて、どうしよう。病院はどこも閉まっている時間。
ネットで探し、朝7時から電話がつながる熊野先生を見つけました。
カチカチのおっぱいはいくらしぼろうとも全くでない、痛くて抱っこもできない、
横になることもできない。
片方のおっぱいで授乳するから息子は満足せずぐずる。
朝7時まで時計とにらめっこ、熊野先生のブログを読みながら、
私の胸も治してもらえるのだろうか、と痛みに耐え一晩過ごしました。

7時になり電話、12時に見てもらえるとのこと。
ここからまた時計とにらめっこ。
すぐにマッサージをしてもらいました。

1時間、とにかく痛い。
でも耐えるしかない、本当に辛い時間でした。
タオル3枚分の溜まった母乳は塩水のようにしょっぱい味がしました。

一度の飲み残しで詰まったと思って受診しましたが、
ずっと前から少しずつ詰まっていたようです。
先生から、おっぱいに異変があるときのベビーサインを教えてもらい、
愕然としました。
息子はすべてのサインを1ヶ月半の間、度々していました。
おっぱいトラブルは今に始まったことではなかったのです。
私がベビーサインを知らず、順調だと思い込んでいただけでした。

思い返せば、産後3日目に両胸がカチカチに張り38度の熱がでました。
抗生剤が出され毎日母乳マッサージを受けましたが、
乳首も短く上手く吸わせられないままミルクを足してる状態で退院。

その後別の助産院で相談し吸わせ方を教えてもらい、
ミルクをやめても足りるだろうと言われ完母にしました。
その時両胸の表面は赤くなっていましたが、
赤ちゃんに吸わせていれば消えるでしょうとのことで、診察は終了。

出産した産院での1ヶ月検診時、退院後から変わらない胸の赤みを伝えるも、
母乳の流れがよくなるようにと葛根湯を処方され終了。

まぁそんなに気にすることじゃないのかな、
入院していた時のような痛みのある張りじゃないからいいのかな、
と軽く考えていました。
そう甘く考えて油断していた頃に突然、熊野先生と出会うことになったのです。

先生には母乳についての基本から教えていただきました。
すべて、産後すぐに知りたかったなぁということばかり。
1ヶ月半の間息子が私に伝えようとしていたことを、
やっと分かってあげることが出来ました。

カチカチのおっぱいは、1時間で吸わせることが出来るまでに復活、
その日の夜は満足するまで息子におっぱいをあげられる幸せを改めて感じました。

翌日に仕上げのマッサージ。
1時間後、私のおっぱいは信じられない程に柔らかくなりました。
産後一番の柔らかさです。
私が今まで当たり前だと思っていたおっぱいの状態は常に詰まり溜まって張っているものだったのです。

今後は飲み残しは貯めず、授乳間隔をあけすぎないように注意して、
この状態をキープすることを誓い帰宅しました。
その後は順調に過ごせています。

それから、これは先生にも伝えていませんが。
マッサージ後、私のおっぱいはひとまわり小さくなり、
溜まっていた母乳分なのか、むくみがとれたのか、
体重が1キロ減っていました(笑)

私の場合はそもそも知識がなく、
ずっと続いていたサインに気づかなかったため、ひどくなってしまいました。
産後すぐに熊野先生と出会っていればこんなことにはならなかったでしょう。
痛みに耐えた一晩を思い出すと今のおっぱいが奇跡のようで、
先生には感謝の気持ちでいっぱいです。

85年の人生のうちたった1年眠くても頑張りましょう、
同じように起きている仲間が同じ夜の中にたくさんいますよ、
という熊野先生の言葉を支えに息子との時間を満喫していきたいです。

順調だと先生に会えなくなってしまいますが、
少しでもおっぱいに異変があったりベビーサインがあればすぐに相談します。

毎日あまり休憩もとらずに働く熊野先生。
悩み苦しむ沢山のママ達のためにも、
お体に気を付けてずっと元気でいてください。



 りょうママさん