熊野さんの言葉

先日熊野さんのおかげで幸せな卒乳が出来ました。
1歳6ヵ月でした。

産後11日での震災。
もともと出産後何のケアもしていないおっぱいに加え、 ストレスや、仕方なく食べざるを得なかったレトルトやインスタント食品のカロリー過多のせいもあったのでしょうか。
常におっぱいがズキズキ、刺すような強い痛みに立っていられずうずくまる事もしばしばでした。
それでも、津波でたくさんの人の命が奪われたニュースを目にしては、
こんなおっぱいが痛む位で弱音を吐いてはいられない、とただただ我慢をする毎日でした。

いよいよ息子がおっぱいを吸わなくなり泣いてばかり、
おっぱいも痛くてどうしようもなくなった時、熊野さんに巡り合いました。

震災直後なのにお電話すると車ですぐに駆けつけ、
素晴らしい技でおっぱいをほぐしおしゃべりで心までほぐして頂きました。
それからは詰まる度、毎週のように来て頂いてあまりに熊野さんに依存しすぎで申し訳ないほどでした。

とはいえ乳首は切れて白斑まで出来てちっとも治らず、痛くて痛くて授乳は毎回恐怖の時間、そして詰まってばかり・・・

「熊野さんにご足労ばかりおかけするし、もうおっぱい止めたいと何度も思ったんです」
と熊野さんに甘えて弱音を吐いたことがありました。
「いつでも止められると思って。頑張ろう、続けようじゃなくて、母乳はいつでも止められると思ってやってみて」
熊野さんは私にそう仰いました。
私はこの言葉を何度も思い出しては、おっぱいを止めたくなった時を乗り越えました。

産後の不安定な精神状態にあったあの頃、熊野さんに「頑張って続けて」と言われていたら、 熊野さんは私の事を判ってくれていない・・・なんて思ったかもしれません。

熊野さんの聡明さ、人生をよりよく切り抜けてきた方の言葉だな、と今思い出しても感動します。

4ヶ月に入ってからはおかげさまでトラブルもなくなり、完全母乳の毎日でした。
母乳のおかげか、息子も今までに病院にかかったのは風邪で熱が出た一度だけ。
泣いた時には、さっとおっぱいをあげればどんな事も解決できました。
そして授乳は自分の母性を感じられる、子供の満足そうな幸せそうな顔が見られる、私にとって最高の時間になりました。

母乳で育てられて本当によかったです。

それもこれもあの大変な時期、大渋滞で道路もガタガタ、ガソリンもままならない中を、 颯爽と駆けつけて下さったスーパーくうちゃんのおかげです。
本当にどうもありがとうございました。
 あいくんのママさん