第 Ⅴ部 意識を開く
8 神に至る道 ・・・それは想念観察
神レベルの視点を持つために、取るべきステップとしては、まず「神対人間」 という、宗教的なギャップを捨てること。
自分の中にも神の部分があり、いつでもアクセス出来る、という認識を刷り込んで下さい。
また、狭い、エゴ (先端) レベルの「私」はよろいでガチガチに固めていますので、その世界から身動き出来ずにいます。
さまざまな制限から自由になって・・・つまり「 自 ー 他」を分ける意識から抜け出すことで初めて、 あなたは「神」としての広い世界を知ることになります。
あなたの中にある本来の光が輝いた状態、 色々な意識にアクセス出来るマルチな存在になった状態、つまり神レベルに到達した状態です。
想念観察とは、つまり人間を越えて神になる奥義、ともいえます。そしてこれからは、今までの[自分対他者]という対立を越え、みなさんがその自由自在人になっていく時代に変化していきます。
根本ではみんなが同じであり、お互いが真の個性を淡々と発揮して全体に貢献していく調和と自立の時代にです。つまり、もはや厚着をする必要がないのです。
あなたを攻擊したり苦しめたりする人など、誰もいません。
今はまさに時代の転換期です
現在の混乱は、「自分」という狭い世界へのこだわりを捨てていくプロセスなのであり、こだわりが強ければ強いほど、苦しみが大きくなります。
今みなさんが目の当たりにしているトラブルや苦しみに不平を言いつつ波に飲まれていくか、これを糧として飛躍的な成長を遂げるか、どちらを選択するのも自由です。
借金、リストラ、失恋、夫婦喧嘩、倒産を嘆いてばかりいずに、冷静にその根本を観察していくことで、あなたは大きく成長できることを、この本ではくり返し述べてきました。
同様に、今社会に蔓延している金銭システムの破綻、環境問題、いじめ・ 学級崩壊、政財界の腐敗、宗教の権威失墜も、被害者意識でもって批判や落胆を繰り返すのでなく、 一人一人が自分自身の問題として観察していくなら、 社会(人類) 全体が大きな変化を遂げることができるのです。
そうすることが求められています。
あなた一人の意識の改革が進めば、それが周囲に波及します。
あなたがそばにいるだけで、淡々と語るだけで、あなたの発する光(波動) で周囲の病める人を癒し、勇気づけ、成長を促進させることができます。
さながらあなたは聖者のようです。