風のへや ふい~っとひとこと

管理人の、小さいお子さんとのお付き合いで感じたこと、思うこと、あれやこれや…。

 

 

       赤ちゃんが生まれたら モビールを贈ろう♪ のススメ

 

 赤ちゃんが生まれてからの1年間は、大きな大きな変化の1年間です。おとなにとっては、季節のひとめぐりひとつ年を取る、くらいの変化ですが。赤ちゃんにとっては、“首が座る”“寝返りをする”“ハイハイをする”“つかまり立ちをする”“1歩歩き出す” と、目に見える変化だけでも劇的です。「這えば立て立てば歩めの親心」という昔のことわざがあります。どこかで聞いたことがあるでしょうか?では、赤ちゃんがこんな大きな変化をする前に地道に準備をしているということは、あまり知られていないのではないかしら?立ち上がって一歩歩き出すその前に、しきりに立ったりしゃがんだりを繰り返しているのです。

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つかまり立ちの前も、ハイハイの前も、寝返りの前にも、目をキラキラさせて、それに向かって準備をしているんですねえ。では、そのそもそもの一番初めはなんでしょう?生まれてすぐの、ぼんやりした視界の中に“おや、なんだろう”と目で追うこと。“なんだろう”と心が動いて、目で追って、手を伸ばそうとする。ここから、首すわりや寝返りへ広がっていくんですね。

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 ぜひ、生まれてすぐの赤ちゃんにモビールを贈ってあげてほしいのです。風にゆれるモビールを“なんだろう”とじっと見ることで、心とからだにも風をおくって、からだ・こころをぐ~~んとのばしてくれそうです。

 

                                    2018.3.23  管理人 タケダヨウコ

 

    赤ちゃんといっしょに、歌をうたおう~🎼

 

第2、第4金曜日の風のへやの前の1時間、小さいお子さんのいるママさんが篠笛を吹きにやってきます。子どもたちは練習の間、てんでんにおもちゃで遊んでいます。Uちゃんは、ママが笛を吹き始めると、それにのせて「う~~♪あ~~♪」と節をつけて歌い始めます。とてもすてきで、ほっこりする光景です。たぶんママが、時に真剣に、時に楽しく笛を吹いている姿が、Uちゃんの心をかきたてるのでしょう。生まれたばかりの赤ちゃんは、さらにそのアンテナが広くて、キャッチできる力があるんだとおもいます。ママが(パパが)好きな歌を、赤ちゃんのそばで歌ってみてください。その声に合わせて、「あ~、う~~♪」と声がでたら、気持ちは一緒に歌っている、ステキな瞬間ですね。

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                                        2018.3.30  管理人 タケダヨウコ

 

    “ヨコの時代”を楽しいんで。

 

 0才の赤ちゃんとのおつきあいで、時々目線を同じにしてみることがあります。あおむけでの、上の世界、寝返りしてうつぶせで見る世界。どちらも横の空間が広がっています。

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 あおむけで見える世界は、ゆれるもの、ひら~っとするもの、光etcのほかに、いろいろな音が聞こえてくる気がします。ママの声、パパの声、家事の音、外から入ってくる風の音、鳥の声…。うつぶせで見える世界は、動いていくものに目がいきます。おもちゃの車、誰かの足、転がるボール…。

      長い人生のほんの一瞬の時期ですが、大事に楽しみたい瞬間です。

 

                                           2018.4.6 管理人 タケダヨウコ

 

 

                                            子守唄のこと

 

 

 

わらべうたの中に子どもを寝かせる時に歌う歌「子守唄」があります。日本の各地にあるたくさんの子守唄は、どれも歌詞もメロディーも美しいです。

 

ねろじゃ ねろじゃ(青森

 

ねろじゃ ねろじゃ ねたこえ ねんねば やまがら もこくらえ ねろじゃ ねんねこえ

 

ほらねろ(福島)

 

ほらねろ ねんねろ ほらねろ やーやー ねんねろ ねんねろ ほらねろやーやー

あかいまんまに ととかけて さくりさくりと くれんべな

 

ねんねころいち(大阪)

 

 

ねんねころいち てんまのいちは たいこそろえて ふねにつむ

 

ふねにつんだら どこまでいきゃる きずやなんばの はしのした

 

はしのしたには かもめがいるよ かもめとりたやあみほしや あみがゆらゆら ゆらのすけ

 

くもわあっぱい(高知

 

くもわあっぱい べべきて ちゃぶくろばんばに しかられるかやのきやまの ひのくれを うまにほだつんで おりてくる じいのかえりの おそいこと くもわあっぱいべべきて じいがもんだら ゆーちゃーろ

 

おっかんよ(種子島)

 

 

おっかんよ おまんかよ おらねたまにも なみのひくまもわすりゃせんど こっちイこい

 

 

 

子守唄を歌っているのは、母のこともあれば、奉公に出されて子守をしている少女の時もあります。ですから、歌詞の中には子どもへの思いのほかに、帰りたい自分の家のこと、時には恋しい人のことも歌われています。強い思いは高いメロディーにのせてうたわれているようです。そして、それを聞いて子どもたちは育ちます。豊かだなあ…と改めて思います。

 

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                                                   2018.8.3       管理人 タケダヨウコ

 

 

             ゆっくり ゆっくり

 

 保育園で働いていた時に月1回来ていただいていたわらべうたの先生が、年々音楽のテンポが早くなるとなげいていらっしゃいました。子どもたちが受け止められるテンポ・音の高さなどを教えていただいて、年齢が小さければ小さいだけゆっくりゆっくり歌うように気を付けていました。赤ちゃんの顔を見ながらゆっくり歌うと、歌っているこちらもふぅっと落ち着いて、赤ちゃんとの間にゆったりした空気が流れます。時々、そんなことも思いながら、歌いかけてみてくださいね。

 

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                     2018.8.10       管理人 タケダヨウコ

 

 

 

        “手”のこと

 

 生まれてすぐの赤ちゃんは、手をぎゅうっと握っているので、沐浴の時に手をひらいて中のわたぼこりなどの汚れを落としてくださいね…、と昔、妊婦健診で言われていました。そのあと、赤ちゃんは興味のあるものにむかって手をのばしてひらいていきます。そして、つかむ・握る・くちもとへ持っていくなどなど、手は興味のある方向に向かって、いろいろな動作をしていきます。突き出た脳とは、よく言ったものです。生まれた外の世界は、いろんなものがあふれた豊かな世界。ふわふわの布の感触・木の感触・葉っぱのいろいろ・つるつる・がさがさ…etc。動きもいろいろ。握る・つかむ・振る・つまむ・回す・ねじる。気づけば、指一本でなんでもできてしまいそうな世界になっていますが、赤ちゃんの手には、いろんな感触・動きを体験していって欲しいです。「かしこくかしこく」と言葉をたくさん教える前に、突き出た脳である“手”でたくさんの体験をしてほしいものです。

 

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                                 2018.8.17       管理人 タケダヨウコ

 

 

                「こわいもの・わからないもの」のこと

 

 日本では、お正月をはさんで暮れから新年にかけて、各地で神様の化身」が出没するようです。秋田の“なまはげ”が昨年世界文化遺産に登録されましたね。なまはげは、ずいぶん昔に秋田で見ました。大人でも、大きな鬼のお面と持っていた包丁に圧倒されて、怖かった記憶があります。昔はお正月に、“門付け”という風習がありました。獅子舞が各お家を回って、それぞれ頭を噛んでもらい、邪気を払うというものです。どちらも子どもにとっては、大そう怖いもので、大泣きする場面ですね。

 こんな風に、怖いものにおそれを抱いたり、何がいるかわからない暗闇に不安になったりすることが、今は少ないように感じます。考えてみれば、少し前に流行った「妖怪ウォッチ」なども、大元は昔の人たちが作った妖怪やもののけや、八百万の神様たちのように思います。昔の、真っ暗闇への不安や恐れの中から広がったイメージが作りだした、あやしいものたち。わからないものは、イメージをひろげてくれるようです。「こわいもの、わからないものの体験が、なんだろう?知りたい、という探求心になるのですよ。」とは、わらべうたの講師の方のことばです。そういえば、わらべうたもよくわからない歌詞がちりばめられていますね。

 すべて光をあてて解明してみせるよりも、暗闇を残して「なんだろう?」と考えるタネを残していくことになるのでは…?

 

さて、今年も1月始めの「かたかたことこと風のへや」に小さなお獅子がやってきますよ~♪

 

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                            2019.1.4       管理人 タケダヨウコ