歯が揃っているのに食べられない!?
私たち歯科医は従来、「食べられない」と訴えてきた患者さんに対して、歯やお口に関する痛みや不快感を取り除いた上で失った歯を詰め物や義歯で補えば、即座に噛めるようになると信じて治療に取り組んできました。しかし、十分に噛めるはずの義歯を装着しているのに食べられない方がいる一方で、歯が1本もないのに何でも食べられるという方がいることにも気がついていました。
どうしてそういうことが起こるのか?
最近の研究で、どうやら食べるためには歯を揃えるだけではなく、口腔に関わる顎や舌の機能や筋力が重要で、その機能や筋力を検査する方法がわかってきました。しかも、口腔の機能に関する検査は65歳以上であればどなたでも保険で受けることが可能になりました。
当院では「口腔機能検査」を取り入れ、オーラルフレイルと称される口腔機能の衰えを予防して、皆様において末長く快適に食事ができるように努めます。できるだけ多くの皆様に「口腔機能検査」を受診していただき、健康に過ごされるよう願っています。