支援事例

2024/01/10

対馬市商工会 長瀬陽介 (澁江商店)

(対馬市商工会)地元農家と連携した地理的不利からの脱却と安定した利益の確保

【地元農家と連携した地理的不利からの脱却と安定した利益の確保】

 

澁江商店

 

 地域経済では、雇用などさまざまな面で小規模事業者が果たす役割は大きい。商工会の会員は9割超がこの事業者に該当し、会では支援の網から漏れないよう力を尽くしている。

 

国境の島・対馬市で八百屋を営む小規模事業者の「澁江商店」。商工会員になり、60年以上が過ぎた。

 

店主の渋江龍也(67)は2代目。創業者の実父から1991年に店を引き継いだが「父の代からお世話になっている商工会には、長年に渡りおんぶにだっこ」と頭をかく。対馬では、小規模事業者の経営相談となると、行政も真っ先に商工会を紹介することが多い。

 

店舗は旧商店街の中心部。近隣の大型スーパーなどとも競合し、厳しい経営を余儀なくされてきたが、高齢者宅などに商品ひとつからでも配達を行うなど、地域に欠かせない存在として信頼を勝ち取ってきた。

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近年、3代目を担う長男夏輝(37)が県外からUターン。これを機に対馬市商工会主事の長瀬陽介(40)とも連携しながら、改善策を進めてきた。

 

まず、離島ならではの課題として挙げられる荒天時の仕入れ。商品を積んだ船の欠航が続くと卸、小売り両部門に大きな影響が出るため対策が不可欠だった。また、夏輝は市場価格に振り回されず、安定した価格で島民に商品を届けたいとの思いも持っていた。

 

これらの課題を解決するため、長瀬は冷凍、冷蔵の貯蔵設備導入をサポートしたほか、地元農家からの仕入れ拡大の橋渡しも実施。これに伴い売上も拡大した。

 

長瀬は「地域に根差した事業所の支援こそ商工会が得意とする分野。『最初の選択肢』として、これからも尽力したい」と話す。

 

※2024年1月10日(水)の長崎新聞にて掲載されております。

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お店の情報

「澁江商店」

所在地:〒817-0322 長崎県対馬市美津島鶏地528-4

TEL:0920-54-2153

店主:澁江龍也

Instagram:澁江商店est1956(@shibuestore1956)

営業時間:月曜日~土曜日7時~19時

     日曜日7時半~17時半

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対馬市商工会ホームページ

https://www.shokokai-nagasaki.or.jp/kam/

 

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