売茶翁計画とは

10年ほど前にたまたま厚木・清川村での製茶体験で、無農薬無施肥のお茶に出会いました。しかもそのお茶はウンカ茶、東方美人ライクなお茶でした。無農薬無施肥の茶畑は、放棄茶畑で全国にあるよと言われて、誘われるようにお茶世界に入りました。

清川村(神奈川県)和束(滋賀県)吉賀町、津和野(島根県)杵築(大分県)などで放棄茶畑や野生の茶葉を使って、紅茶、釜炒り茶、烏龍茶、緑茶、煎茶などを作り続けてきました。吉賀町では生産の拠点をもち、工場も稼働し始めました。それを期に無農薬無施肥の茶畑を再生している仲間とともに売茶翁計画(株)を立ち上げました。

売茶翁計画は、計画の名の通りプロデュース・ディレクションのプロジェクトです。放棄茶畑は、放棄される様々な理由があってのことで、新しい価値観をもった[茶]を生産しない限り、お茶を作れるような茶畑に再生しても、また同じ道をたどることになります。無農薬無施肥の安全で、美味なお茶を生み出し、全国の方々に知ってもらえるようにならないと、スタートラインに立ったことになりません。最低限の事業化に至る新規開発…それは新しい価値観のお茶だったり、販売のルートだったり、愉しみ方だったりを…をしなければなりません。それを行うのが売茶翁計画です。2021年東京・浅草にヘッドオフィスを構えました。

今野裕一/赤羽卓美