カスタムショップのストラトです。
『ナットを換えてから何となく違和感を感じるようになった。』というご相談です。
弾いてみてオーナーさんの違和感はバズと間違えそうな共振と、芯の不足感と分かりましたが、このような症状は初めてです。
そんな時って、必ず複合的な原因ですので、セットアップしながら見つかったところをひとつずつ処置してゆくことをご納得いただきました。
①ネックリリーフ
0.3mmといささか大きめにとってありましたので、ギリ小さくネック調整です。
②フレット
オーナーさんのご希望もあり、すり合わせと形状修正です。
③ナット
指板のヘッド側のいささか荒れた見た目がすでに怪しい感じがして、外してみたところナットは市販のアールつきブランクから作ったもののようで、粗い底面加工が残ったままですし、真ん中辺りは浮き状態ですね。
迷うことなく、取付溝修正とナット交換です。
④ブリッジ
共振の原因がここだと判明。
弦を外してみると取付ネジの締め方が甘いと分かりました。
チューニングをすると弦に引っ張られてせり上がったブリッジが宙に浮いた状態になり『キーン』と共振し、さらに芯も失っていたのが分かりましたが、どこかでいじられていたようです。
なお、心配だったイナーシャブロックの緩みはありませんでした。
すべてをおえて、カスタムショップの音となりました。
オーナーさんも『おー、やっと弦に体重を乗せられるようになった!』とのこと。
んー、とても面白いご表現です、でも、よーく分かります。
交換後のナットです。



