Peter Green's Fleetwood Macファンでしたら誰もが知る、Peterの'59バーストのプロントPUのマグネットがフリップ(逆磁極のフェイズ・アウト/正しくはOut of Phase)されている件ですが、調べても私には伝聞的なことしか確認ができませんでした。
改造したよ!とYouTubeにアップしていらっしゃる方々の音も微妙に違う。。。
そこで悩んでも仕方がありませんから、そのPeter Green MODの実験を開始です。
OrvilleはオリジナルPU(ガッチリとポッティング)からMaxon(?)のMMK61(ノン・ポッティング)に交換してあります。
MMK61の直流抵抗値は約8.5kΩ、マグネットはアルニコ5という説ですが出音の印象からそうだと思えます。
ポットはCTS500kΩ(10%Aカーブ)、コンデンサはペーパーオイルK40y-9(0.022μF 400v)の50s配線になっています。
自作Tone Bender mk1.5とJCM800系ブースターで歪ませて、アンプはFender Japan TC10改といつも遊んでいる機材です。
はたして、Peterのあのドライな中空感のある音が出るようになるのでしょうか?
とは言え、こちらはOrvilleのなんちゃってLes Paulですから、まんまになるはずもなく、なんとなく雰囲気が得られたら成功と思うようにしておきます。
改造は複雑ではありませんが、慎重さを必要とします。
ピックアップを外し、カバーを外し、裏面のボビンを固定しているネジを緩めて、ごちゃごちゃ配線されている隙間を縫うように、ボビンの向こう側から爪楊枝でマグネットを押したところで、画像のようにマグネットが出てきます。
ここでマグネットを抜き取る前に、もしうっかり落としたりしたらマグネットの向きが分からなくならなりますので、サインペンでマーキングをしておきます。
マグネットはスーッと抜き取れますので、ひっくり返して(表裏はそのままで、手前をむこう向きに)入れて、ボビン固定ネジを締め、カバーをハンダして、ギターに取り付けてで改造は終わり。
って、簡単そうに書いてしまいましたが、ピックアップを壊しかねない改造ですから、DIYするなら自己責任でお願いいたします。
さて、PUの向きをどうしようかなと思いましたが、まずはPeterと同じく逆さにしてみます。
弾いてみてフェイズ・アウトするかの確認ですが、 スイッチをセンターにして確認、見事にコケコケな音です。
それでは、ギターのコントロール操作にどう追随するかの確認です。
トーンの絞り加減でその幅は変わりますが、2つのPUのボリュームが同じ目盛ならばコケコケ、どちらか片方のボリュームを上下いずれかに少しずらすと、普通のミックスと大きな差は感じない音になります。(微妙にクリアかも?)
まあ、ネットにあった情報の通りの挙動です。
さて、それではPUの向きを通常のようにするとどうなるのでしょうか。
気のせいかもしれませんが、フェイズアウトは少し芯が強いようにも思えます。
PUの高さが同じになっていないだけかもしれません。
他の挙動は先の逆向きと同じように感じますので、私は見た目を優先して通常の向きとします。
すぐに結論を出すわけにはゆかない感じですので、今回のレポはここまで。
しばらく遊んでみることにして、新たな発見などありましたら報告いたします。