可動サドルのあるエレキギターなどは、ご自分でオクターブピッチを合わせている方が多くいらっしゃいますが、『うまく合わない』とか『合っているのか自信が無い』などの声も聞いています。
で、私のやっている手順をギターと機器のメカニズムの観点から解説いたします。
※使い古した弦は部分的に延びていることもあり正確なピッチが出せない可能性があります、弦が新しいうちに合わせてください。
①チューニングメーターの精度をカバーする方法
まず、開放で合わせる
次に、24F位置(フロントPUの上辺り)のハーモニクスを確認
※もし、24Fがズレているなら、それがあなたのチューニングメーターの誤差で、まだチューニングは合っていません。
で、開放がズレない範囲で24Fハーモニクスを合わせる(微調整)
次に、12Fのハーモニクスを確認すると必ず合っているはずです。
この3ヶ所でメーターのど真ん中になるようにチューニングできたなら、100点満点のチューニングです。
誤差の大きめなチューニングメーターでは微妙にズレた解放音でもど真ん中に表示する可能性がありますが、それではハイポジに向かうに従いズレは大きくなります。
24Fのハーモニクスにチューニングメーターはとてもクイックに反応しますから、優しく丁寧に弾くようにしてください、強く弾くほど弦が暴れてピッチが揺れます。
ちなみに、私が愛用しているBOSS TU-2の精度は±3セントと大きめですが、それでも十分に正確に合わせることができます。
②オクターブピッチは2ヶ所で
12Fの押弦音とハーモニクスで確認することはご存知と思いますが、12F(オクターブ)だけでは不十分で、19F(オクターブ上の完全5度)も合わせる必要があります。
ただし、そもそもギターとはフレットで音程を作る不完全な構造ゆえ、両方の近似値(おおよそ)を見つける作業になります。
※機械加工が導入された近代のギターは問題無く合わせることができると思いますが、ハンドメイドされた古いギターでは両方がピッタリとはならない可能性がありますから、それぞれをほどほどに。
③背の高いフレットほどピッチは安定しない
背の高いフレットのギターを強く押弦すると、弦は指板方向により多くベンドしますよね?
たったそれだけで?と思われるかもしれませんが、チューニングメーターによっては目盛りひとつ分くらいはシャープすることもあります。
※対応は、『一定の普通の力で押弦して合わせる』です。
なんて偉そうに解説いたしましたが、私がメーターONでフレーズを弾いてみると押弦のバラつきが原因で正確なピッチなんてほとんどの音で出ていません!
オクターブピッチ調整をすることは必要ですが、自分の演奏技術に基づいたこだわり方で十分だと思います。
つまり、『気にならなければ合っている!』ですから、調整が完了したら安心してギターを楽しんでください。
