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MONTREUX Rough Cast Alnico 4 Magnet for HB

 

仕事ではマグネット違いのピックアップの比較は数知れず経験をしています。

もちろん、それぞれの音の違いは分かりますが、そこにはコイルなどの様々な要素がありますので、マグネットの特徴の確実な判断は今の私にはできません。

なので、自分のピックアップのマグネットを交換して、その特徴を体験しようと思った次第です。

 

MONTREUXのロング・ラフキャスト・アルニコ4マグネットを買ってみました。

ハムバッカーのマグネットのみが買えるなんて、良い時代になりました。

80年代のこと、プロ・ギタリストの友人がJacksonのピックアップのマグネットをGibsonに変えていたことを思い出しましたが、ニコイチしかできなかった時代でした。

 

ところで、私のOrvilleはMMK61というピックアップに換装してあると報告してありましたが、MMK61のマグネットは巷の話ではアルニコ5だとのことなれど、資料らしきものは見つかりません。

ただ、弾いている感じでは5であることは間違いないように思えますので、ここは私の耳を信じて。。。

 

MONTREUXがアルニコ2〜5のロング・ラフキャスト・マグネットを単品売りしているとの情報はFくんとMくんから聞いていました。

さて、そこで何番にしようかですが、とりあえずWizzで体験した4の音が気になっていたので、あまりポピュラーではないマグネットではありますが、自分のピックアップで5→4を試してみようかと。

Fくんは『試す価値はあると思うよ。』と背中を押してくれました。

 

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画像上はMMK61から抜いたもの、下はこれから交換するMONTREUXの4で、仕上げのみならず長さも違います。

MMKの丸印は私が元位置のマークとしてつけたものです。

片やMONTREUXは一見ただの汚い鉄の板に見えますが、50年代PAFのラフ仕上げを再現しているとのことです。

今回は確かめることはできませんが、きっと表面の違いも違った音になるのでしょうね。

 

表面が凸凹しているからか、微妙な窮屈感はありましたが比較的すんなりと入ってくれました。

MMK61は貴重なピックアップなので緊張感満載です。

カバーをハンダしてからテスターでピックアップの無事を確認!壊れないでくれました。

 

とりあえず、ピックアップの高さは交換前くらいにしての音出しを。

 

まずアンプ直で分かった4と5の違いは艶です。

5にあったのはクールな感じの艶で、4はというと雑味感がありサラサラ(ザラザラ?)した印象で、センターポジションもカチカチ感が減っています。

簡単に言えば『カツン』が『カラン』となった印象です。

4は5よりも磁力が弱いとのことですが、マグネットでこうも違ってくるのか。。。面白い変化です。

 

エフェクターに繋いでみます。

アンプ直もそうですが、元の5で弾いた時と全て同じダイアルで。

4は5よりフラットな印象で、5はドンシャリ傾向だったと改めて感じます。

何より、ボリュームを絞って弾くときのWizzに感じられた音の芯のザラつき感が感じられ、フロントもそうなのですが特に硬質感があったリアにドライ感が出てきて、クラシック・ロック好きの私にはちょっと嬉しい結果です。

言いすぎだろ!というご意見を承知で言いますが、ピックアップ自体を交換したかのような印象です。

ひとつ思うのは、モダン配線だとただのこもったピックアップだと感じてしまうかもしれません。

 

今回初めて5→4のマグネット交換をしてみましたが、良否の判断はまだまだ時間を必要としそうで、とりあえずはしばらくこれで遊んでみますね。

しかし、こうまで変化するなら4→3→2と試してみたくなります。

 

いつものように。音についてはあくまでも個人的な主観ですので、ご理解を。