ペグ交換やペグのガタつきの修正の際には、ヘッドのネジ穴を埋木してあけなおすことがありますが、この埋木後に木ネジを入れる際には『適切な下穴』をあけるのが鉄則です。
適切な下穴の径は、入れるネジ径の70〜80%が基本でして、一般的なペグ固定ネジ径2.4mmの場合で木の硬さにより1.7〜1.9mmとなります。
これより細いと木が割れたり、硬い木(メイプルなど)の場合は回す摩擦熱でネジが破損する(折れる)可能性があり、これより太いとネジが効かない可能性があります。
2.4mm径のネジが入る穴のセンターに1.7mmの穴をあける。。。これが意外に難しいのですね。
しかし、センターが合っていないとネジはペグベースの穴の縁にあたって傾いて入ってしまうことがあります。
これはペグ固定ネジの下穴をペグベースのセンターにあけるためのガイドです。
分かりにくいかもしれませんがガイドの構造は、外径3mm内径2mmのアルミパイプの中に外径2mmのプラスチックパイプを挿し入れて、その内径を1.7mmのドリルに合うように加工してあります。
これは使用するドリルビットに合わせて数個ほど用意してあります。
下穴が必要以上の深さになってしまわないように私は電動ドリルは使わず、ピンバイスというドライバーのような手回しのドリルを使ってあけています。
このガイドはドリルビットの取り付け方で、あける深さも調整が可能です。
ベースの2.4mm径の穴のセンターに1.7mmの下穴をあけるとこうなります。