私の洋楽の原点は、高校1年の時に初めて聴いたSimon & Garfunkelです。
同じクラスの友人が、今まで見たこともない弾き方でギターを弾くのを見て驚き、『それは何?』と尋ねると『S&G』だよと言うのです。
すぐにその友人からS&Gの5枚のアルバムとPaul Simonのソロアルバム『Song Book』を借りて聴き、その後に『April Come She Will』を手取り足取り教わりました。
その友人は、右手の親指に鼈甲のサム・ピックを、人差し指と中指にNATIONALのフィンガー・ピックをつけて弾いていたのですが、Paulと同じものだよと教わり、さらに売っているお店も教えてもらい、私はすぐさま買いに行ったのでした。
フィンガー・ピックは慣れるまでは大変で、当初は靴を履いたまま足の裏を書くような感じです。
また、新品の時には、弦と触れた時に嫌なノイズが混ざりますが、『一生懸命に弾けば、そのうちにピックが磨かれてノイズは消えるよ!』の教えを信じてひたすら弾きました。
慣れてくると、フィンガー・ピックがあれば、当時の私の愛器Morris W-25でもPaulの音に近づいた気になった次第です。
Youtubeで『Mother Maybelle Carter - Wildwood Flower LIVE!』と検索してみてください。
サム・ピックとフィンガー・ピックを使う、これまた違った奏法を観ることができます。
イントロ及び間奏では、サム・ピックをつけた親指でメロディーを、フィンガー・ピックをつけた人差し指でコードを弾くコンビネーション・プレイを演っているのですが、フィンガー・ピックをつけた指でコードのダウンアップをという離れ業をやっています。
これを会得するには相当な訓練が必要ですし、フィンガー・ピックのフィッティングもとても大切です。
そしてこれが、今の私の愛用のNATIONAL フィンガー・ピックです。
高校生の時に買ったのは『Straight 7(7の脚がまっすぐ)』と呼ばれる右側のものですが、左側は富士市のフィンガー・ピック仲間からの貰い物で、それよりちょっと古い『Oval 8(8の丸が楕円)』と呼ばれるものです。
それぞれ音は少しばかり異なります。
Maybelleさんのは、戦前のモデルのはずですが、中古で見つけられても、買うのは私のお小遣いではいささか無理かと。。。