Paul SimonがChet Atkinsの影響を受けていると知ったのは高校生の時ですが、その時はChetって誰?状態でした。
Chetは知る人ぞ知る匠のギタリストでして、アメリカ音楽界では『Mr. Guitar』と呼ばれ、そのプレイスタイルは簡単には真似のできないフィンガープレイで、バンジョーの奏法が混ざっているように感じます。(実は私、バンジョーは少しかじっています)
影響を受けたギタリストは数えきれないほど多いようで、あのBrian Setzerも影響を受けていると公言していますし、Tommy EmmanuelはChetとの共演があります。
録音した曲はあまりに多く、全てのアルバムを心して聴くのは人生のかなりの時間を必要としそうで途中挫折しました。
これについては市内に住む大先輩がChetの全アルバムを所有していて、全てお借りしましたが、そのご協力に報えなかったという情けない次第で。。。
(バンジョーは、この大先輩の手ほどきを受けましたし、あまり難しくない程度ならリペアもさせていただいています。)
しかし、何か1曲くらいは真似事ができやしないかと思い『Yankee Doodle Dixie』に挑戦してみたことがあります。
ご存知でない方のために解説すると『Yankee Doodle』はアメリカの南北戦争時の北軍の愛国家、『Dexie』は南軍の愛国家ですが、Chetはこれを1本のギターで2曲同時に演奏しています。
このトリッキーさに憧れてチャレンジした次第ですが、前半の同時演奏部と後半の変奏部で構成されていまして、後半最初のAコードは画像のようなフォーム(ベースは5th解放)です。
さらに次のDコードが次の画像のようなシェイクハンドフォームです。
Chetはエレキギターで演っていて、私はそれをアコースティックギターで挑戦したのですが、その当時のセッティングでは押弦に四苦八苦!
しかも、やっとのことで押さえたコードの音が合っていない。。。
12F弦高が高すぎたのですね。
当時の12Fは、1弦1.5mm、6弦2.1mmで、ライトゲージを使っていました。
ということで、現在のロー・アクションは、これがキッカケのひとつでした。
ちなみに、Youtubeで『ギター講談師・成毛滋〜チェットアトキンス編』で検索してみてください。
成毛滋さんのちょっと面白いギター講談がアップされています。
もうひとつ、『Jeff Berlin Dixie』で検索してみてください。
Jeff Berlinという凄腕ベーシストが4弦ベース1本で『Dixie』をプレイしています(ライブじゃない方)が、2:12から『Yankee Doodle』と『Dixie』を同時に演奏しているのを聴くことができます。
私がベース弾きだった時代に挑戦しましたが、指が届かないという物理的理由でこれまた挫折。。。