商工会支援情報

【東洋町商工会だより】

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pdf 東洋町商工会だより第2号.pdf (1.07MB)

pdf 東洋町商工会だより第1号.pdf (1.32MB)

 

【地域経済動向について】

2020年下半期における地域経済動向について、町内商工業者からアンケートをいただき、

建設業2社、製造業2社、小売業4社、飲食・宿泊業4社、サービス業3社の計15社の景況感と、

中小企業景況調査報告書、中小企業白書、県外観光客入込動向を比較し、まとめた動向を掲載いたします。

 <町内景況>

町内人口の減少や高齢化による長く続く需要の停滞による売上の減少に加え、新型コロナ拡大による影響も加わり、総じて減少傾向です。

特に飲食・宿泊業、サービス業はその影響を大きく受け、前年度に比べ落ち込みが激しいとの傾向がみられました。

資金繰りについては官民の金融機関からの新型コロナウイルス関連の特別融資及び協力金や給付金などの支援策により、一定の減少の抑制となっていると考えられます。

また、従業員数等に不変が多い理由としては上記資金繰りの減少抑制に加え、企業努力による従業員の維持が大きいと考えられます。

しかし景況は落ち込みが激しいままで、依然として厳しい状態が続いております。

<中小企業景況調査報告書>

2020年上半期と比較すると明確な改善基調。しかし新型コロナ感染拡大の大幅な下落と比較すると小戻しであり、水準は極めて低い。その中でも資金繰りについて

改善幅がやや大きく、政府により中小企業資金繰り支援策の効果が表れていると推察される。しかし経営上の問題点としては需要の停滞が最大の割合を占め、

需要が不足している。全体としてやや上向いたものの、依然として苦境は続いており暗雲が漂う。

今後は事業転換等への支援策も含め、継続的な政策対応が求められる。

<中小・小規模事業者経済白書>

リーマンショック以降、緩やかな回復基調が続いていたが、2019年度以降、横ばいから低下傾向がみられ、業況の一服感がでたことと、

新型コロナウイルス感染症の影響が拡大して以降、大きく落ち込んでいる。今後この落ち込みに対する多様な課題に対処する必要がある。

<県外観光客入込動向>

2020年上半期と比較すると回復基調がみられる。特に10月は県外入込客数が大幅な上昇がみられ、政府の緊急事態宣言解除からのGoToキャンペーン事業による

増加が推察される。しかし新型コロナ第3波の拡大により11月から1月にかけて前年度より大きく落ち込んでいる。

<総 評>

町内景況調査及び上記による国の報告書を総合的に鑑みますと、町内人口の減少や高齢化による長く続く需要の停滞に加え、

新型コロナによる落ち込みが加わり、景況は悪化しています。資金繰りや協力金、給付金などの県や国の支援策は一定の効果を

あげているものの、前年度と比較すると以前厳しい状況が続いています。

今後は既存の需要の停滞に加え新型コロナ禍における新たな生活様式に対応した事業転換等の支援が求められると考えらます。