手織りつづれ工房「河野」

工房主のつぶやき

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   つづれ織りと私

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私は公務員の父つづれ織り職人である母との間に生まれました。

私は幼い頃から自宅で母がつづれ織りを織る音とその姿を見て育ち高校を卒業して製薬会社に就職し無事、定年退職を迎えました。

つづれ織りには興味があり在職中も時間を見つけては織り機に向かっていました。

退職後は母を手伝っていた妻の指導で蛙の子は蛙やなぁと褒められているのか?おだてられているのか?

分からない調子で楽しく織る毎日でした。

始めは夫婦で名刺入れやブックカバーなどを織って手作り市などに参加して販売していたのですが

それだけではもの足らずタペストリーなどの大型作品を手掛けるようになりました。

また、京都の伝統織物を少しでも多くの人に知ってもらいたいとの思いで作品展で発表するようになり

2024年9月にはギャラリーで作品展を催しました。

題材に選んだのは葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」に魅せられて約三か月を要して織り上げ

北斎の富士山を背景にした東海道の独創的な構図が気に入り織り続けています。

一日に一回は織り機の前に座る事と葛飾北斎の版画が展示されている美術館を

訪れる旅行を楽しみに過ごしています。

つづれ織りを多くの人に知ってもらえるのが私の夢です。