5月13日に金沢で開催された”肥満細胞腫の内科治療法”についてのセミナーに参加してきました。
肥満細胞腫は犬と猫と両方に発生する可能性があり皮膚や内臓にできる腫瘍です。
特に犬の肥満細胞腫は悪性度の高いことが多く、注意が必要です。
肥満細胞腫は外科手術での治療が基本ですが、転移が起こった場合や手術でとりきれない場合には化学療法(いわゆる抗癌剤治療)が行われます。
抗癌剤治療には強い副作用が起こるイメージをお持ちの方も多いと思いますが、犬の肥満細胞腫には強い副作用が起こりにくい、
分子標的薬という新しい薬が許可されており、近年注目されています。
当院でも分子標的薬を用いた治療実績があり、使用することができます。
動物の体にできるできものは見た目は区別できません。
そのため、犬や猫の体のできものに気付かれた時は早めに動物病院を受診し、適切な検査や治療を受けるようにして下さい。
砂川