シェフ 荘家の物語

ベトナムでの家族写真。母親に抱かれているのが tuyêt́

インドシナとベトナムノーイのシェフchuang ánh tuyêt́の父、荘百泮は、台湾人です。彼女の父が生まれた時代、台湾は日本統治時代で、当時、日本はアジアの国々に領土を広げていきます台湾人でありながら日本国民として、当時日本の領土であったベトナムへ移り住みます。しかし、終戦後、父は日本への引き揚げ船に乗れず、ベトナムに残留することになります。ただ台湾人であるという理由で。その後、政治情勢が不安定なベトナムで家族12人の暮らしが始まります。その間、ベトナムでは抗仏戦争、ベトナム戦争、中越戦争の3つの戦争があり、3度目の戦争の時、一家はベトナムを出国します。tuyêt́ 5歳の時です。最初に香港に到着しましたが、事情が複雑な一家は日本の入国に1年余りを費やし、とうとう日本の地を踏みます。太平洋戦争終結から30年以上が経っていました。日本に帰国後、父は日本語、中国語、ベトナム語の3か国語を使い、通訳の仕事をはじめ、やがて、成長が始まるベトナムとの貿易を始め、現在でも子や孫にその事業は受け継がれています。