トゥリトネスのあゆみ

◆水の導化師

正しくは「道化師」と書きます。
 
10年以上前のある日、
ショーを観た若いお母さんから手紙を頂戴しました。
(以下要約)
水が怖くてプールに行こうとしない5歳の娘に、
「泳ぎに行くんじゃなくてピエロさんを観に行こう」と、
トゥリトネスショーに伺いました。
 
建物に入る時から娘は私にしがみついていました。
一方、そこに通っているであろう子供たちは水着でプールの縁に座り、
足を突っ込んでバタバタしており、その水しぶきが娘にかかり、
今にも泣きだしそうでした。
 
ショーが始まり、不破さんたちがおかしな動きをするのですが、
テレビで見たことがない売れない芸人さんのようで、
最初は私も正直「失敗した!」と思いました。
ところが、シンクロのお姉さんがきれいに踊ったり、
不破さんが後ろに進んで泳いだり、
今まで見たことがない水泳が繰り広げられ、
その迫力と面白さと、なにより技術の素晴らしさに驚き、
夢中になって見入ってしまいました。
ふと気がつくと、横にいたはずの娘が立ち上がり、
前の人をかき分けて前に歩いていきます。
止める間もなく娘がした次の行動にびっくりしました。
 
プールの縁に座り、
ほかの子と同じように足をプールに投げ出したのです。
服のまま。
その帰り道、娘はこう言いました。
 
「お母さん、明日プール行きたい」
 
あ、水に導いている・・・。
それから道化師を「導」という当て字にしています。
 
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◆「トゥリトネス」の由来
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トリートーンは、ギリシア神話に登場する海神であり、海神ポセイドーンとアムピトリーテーの息子。
トゥリトネス(TRITONES)はスペイン語の複数形。

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グァテマラの「トゥリトネス」を指導する不破('94)

代表の不破が青年海外協力隊時代に指導していた、地方の弱小水泳チームの名前が「トゥリトネス」だった。
不破はそのチームによって“生活の中でのスポーツのあり方”を考えさせられ、その後の人生観を大きく変える切っ掛けとなった。

ショーオープニングの「あの言葉」はスペイン語です。
 
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《訳》
おっす!
皆さん、そしてすべてのお友達。
ようこそ素晴らしいプールパーティーへ。
もう待ちきれませんね。
あなたもシンクロしちゃいます?
では、紹介しましょう。トゥリトネスです!