インフォメーション
まだまだ自宅療養中ですが、普段はできないというか、日常業務に流されて「考えなきゃ！」と思いながらできなかったことが考えられる時間ができています。
皆様ご存じの通り、そしてここ最近加速度的に直接的にも間接的にも、いろいろなものの価格が上がっています。
昨年の夏頃から、漠然とこの業務に関わる諸経費が上がっている現状や、もしくは将来的に上がってくる予測に対して、
何かしらの対策を迫られていました。
ただ、元来面倒くさがりな私の性格上、日頃の業務に追われ具体的に考えられなかったり、
「コーヒーは生活必需品」という想いが開業前からずっとあるので、
なかなかお客様への負担を大きくするのに躊躇いがあったり、
少なからず営業面での影響も頭をよぎったりしていて、なかなか取りかかれませんでしたが、
やはり特に生豆の仕入れにおいて価格の値上がりが負担が大きくなります。
その上、生豆以外の経費も上がっています。
そこで、当店でも５月１日より価格の改定を行います。
正式な価格についてはまた後日お知らせしますが、ほぼ全商品10％程度の値上げを予定しています。
大変申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いします。
そもそもスペシャルティコーヒーは、品質や生産にかかるコストをベースに生産者から提示される価格で買い付けされますので、
相場に左右されず生産者に適正な価格で取引されています。
しかし、下記にあげる点を含め、スペシャルティコーヒーの価格にも影響が出ています。
・コンテナ不足や燃料費高騰による輸送コスト上昇
・ブラジルでの干ばつと降霜による生産量低下
・中米での多雨による生産量低下
・エチオピア内戦による不安
・今後も予想される円安
この他にも、ウクライナ情勢の緊迫がどう影響してくるか見えないところもあります。
そして、まだまだコロナウイルスの影響がどうなるかも予断は許さない状況です。
こうして書いていくと、気候はある程度仕方が無いところもありますが、
平和であれば、、、という想いも。
序盤に「コーヒーは生活必需品」という想いから、、、、と書いていますが、
おいしいコーヒーが飲めることは、世界が平穏であればこそということになりますね。
国家間の問題も、国内での紛争も、くぐり抜けて届いているコーヒーもあるということです。
僕たちにできることは数少ないかもしれませんが、
スペシャルティコーヒーという生産者さんが適正な価格で取引をしているということを通じながら、
そしてその輪が広がることを願い、これからもコーヒー屋を続けていきたいと思います。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
ＴＡＩＳＨＯ ＣＯＦＦＥＥ ＲＯＡＳＴＥＲ
田之畑 隆介