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岩戸神楽面
九州は神話に包まれた地方です。古くからの神事が多く伝承され、各地で多くの神楽が収穫の感謝、豊作の祈願、悪鬼悪疫退散、開運招福を願って奉納されております。
岩戸神楽は天照大神が天岩戸に篭られたとき、あめのうずめの命が神懸りして演じたことにはじまり、手力男命が岩戸を開き大神をお迎えする岩戸神楽は、高天原神話を本縁として信仰を保ち、今に伝えられています。
この舞人がつける神楽面は、鬼気迫る面相ですが、邪気を祓い家や人を護るものとして喜ばれてきました。
鬼会面
この面は、黒いのが不動明王=大日如来の化身、赤いのが愛染明王の化身で、「あ」と「うん」という口の形をしております。まさに「あうん」の呼吸でございます。
あうん=阿吽とは梵字の始まり「ア」字と終わりの「ウン」を合わせたところから由来した言葉です。「ア」と口を開け、「ウン」で閉じるので、唇をかんだような形をしております。これは、あらゆる邪悪なものを退けるという意味合いを持っています。
そのために、新築祝いや、開店祝いなどにもご贈答として贈られる型が多くおられます。
最近では外国人の方も、この縁起の良いお面を買って帰られる方も多くおられます。