大阪日本橋 
眼病の鍼灸
鍼灸ひより堂

大阪日本橋の鍼灸ひより堂です。
当院では現代医学では治療法がないと言われてしまった眼科疾患に対して、鍼灸治療によるアプローチをしております。
来院される患者さまの約95%は眼科疾患や眼科症状にお悩みの方々です。
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ドライアイと鍼灸治療

ドライアイとは

 

 ドライアイは、眼球の表面にある角膜に潤いを持たせる役割を持つ涙が、上手く分泌出来なくなる眼科疾患です。

 

涙には、眼球の表面に潤いを持たせるだけでなく、眼の表面を覆う角膜に栄養や酸素を送る役割もあります。

 

そのためドライアイになると、角膜が乾燥してしまい十分に保護されず、栄養や酸素も届かないことから、角膜が傷付くやすくなってしまいます。

 

傷付いた角膜は、外部からの刺激に対して敏感になるため、眼をしかめたり瞬きの回数が増え、眼瞼痙攣(まぶたや眼輪筋の痙攣)が起こりやすくなります。

 

涙の三層構造と自律神経

 

 角膜の表面を潤す役割の涙は、三層構造をしており、角膜細胞から分泌されるムチン層、涙腺より分泌される水層(水の層)、そしてマイボーム線から分泌される油層(油の層)に分かれます。

 

この三層構造がしっかりしていないと、涙はその役割を果たすことが出来なくなります。

 

涙.png

 

 涙の分泌はその性質により、3種類の神経により制御されています。 

 

眼に異物が入った時に出る涙は、三叉神経の第1枝である眼神経の働きで分泌され、感動した時に出る涙は、自律神経の副交感神経が働くことで分泌されます。

 

そしてドライアイと最も関係が深い基礎分泌は、自律神経の交感神経が働くことで分泌されるのです。

 

涙の分泌.png

 

一方、眼の表面を覆う最表面にある油膜状の涙は、マイボーム線というところから分泌されています。

 

 涙の分泌腺.png

 

 この油膜状の涙(油層)が十分に出ることで、角膜の表面から水層の涙が乾燥することを防いでくれています。

 

マイボーム腺からの涙の分泌は、自律神経の副交感神経が働くことで分泌されます。

 

つまり、正常な涙の分泌には、自律神経の働きがとても重要な役割を果たしているのです。

 

交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで、涙の水層と油層がバランスよく作られ、角膜を乾燥から防ぐことが出来ます。

 

自律神経のどちらか一方の神経が働き過ぎても、或いは働きが落ちても、ドライアイになりやすくなってしまう可能性があります。

 

ドライアイの鍼灸治療

 

 鍼灸治療は、自律神経のバランスを整えることで、体の機能を適正化する働きがあります。

 

そのため、鍼灸治療により自律神経を整えると、涙の分泌を適切に行えるようになり、ドライアイを防ぐことが出来るのです。

 

涙の分泌と自律神経.png 

 

自律神経がバランスよく働くと、水性の涙を分泌する涙腺の働きと、油性の涙を分泌するマイボーム腺の働きも、バランスよく働きます。

 

そこで、質の良い涙が作られ、角膜を潤してくれるというわけです。

 

さらに鍼灸治療には、もう一つ大きな働きがあります。

 

鍼灸治療は、角膜の知覚神経である眼神経(三叉神経)にも働きかけることが出来ます。

 

ドライアイで知覚過敏となった角膜は、少しの刺激でも過敏に感じてしまい、瞬きの回数が増えてしまいます。

 

この角膜の知覚過敏による瞬きは、眼瞼痙攣の原因になりますが、鍼灸治療により知覚過敏を矯正することで、「眼がしばしばする。」「眼がゴロゴロする。」といった症状も改善されていきます。

 

その結果、瞬きの回数が減り、ドライアイによる眼瞼痙攣にも効果を発揮します。

 

 眼神経ブロック.png

2024.04.20 Saturday