坐禅(座禅)の効用

 

坐禅(座禅)修行の効用は言わぬが華?!

 

 

 hasu.jpg

坐禅の効用なんて本来ない、というのが修行を積んだ禅者の言葉です。禅で何かを得ようなんて考えるな!ということでしょう。

 しかし、坐禅の効用は数限りなくあります。人間禅の機関誌「禅」41(2571日発行)に総裁老師が敢えて、道を求める人たちのために、禅の効用についてお話をした法話録が掲載されました。とても長い文章なので見出しだけを掲載します。全文を読みたい方には「禅」41号 pdf 4107-2.pdf (0.44MB) クリックしてください。

  

三昧を身につければ可能性は広がる

  

「人間形成」を一言で言うなら三昧を身につけることです。今やっていることに意識を集中させ、それ以外のことに念慮を働かせないことです。脳科学的に言うと数息觀三昧の時は前頭葉が活性になって、頭頂連合野がサイレントになります。感性が活発に働き知性が眠っているのです。ではそうなればどんな効果があるでしょう…。

  

(効用1) 子供の学習態度、大人の仕事力

 子供の学習態度や大人の仕事力アップに人間形成の禅は直接、効果を発揮する。勉強や仕事にすぐ取り掛るようになったり、「今」に集中できるようになる。

  

(効用2) 平常心を保って、ことに当たれる

 溢れかえる情報社会の中にあっても慌てない。精神的ストレスを一度ご破算にして後に残さない。不幸や逆境を「これもまた風流」と乗り切って行ける。 

 

(効用3) 座禅の脳を科学の眼で覗いてみると

座禅をして三昧になると体内にセロトニンが作られる。心のバランスを整える物質で消化器、循環器、呼吸器などを安定させる。キレやすい不安定さも解消する。

 

(効用4) わがまま、自己中が消えていく

  

座禅の三昧で脳の前頭葉が活性化すると「オレがオレが」という自我が消える。喜怒哀楽に振り回されず、自分のわがままに気付けばすぐ摘み取ることができる。

  

(効用5) 人間力がついてくる

 言うだけでなく実践する人になる。決めたら迷わない決断力がつく。「今でしょう」という間髪入れない働きができる。チームワークに貢献し、柔軟で聞き上手になる。

 

(効果6) 個性とひらめきを発揮する

 前頭葉が活発化した時、感性が磨かれ個性が発揮される。創造力や独創力は感性のたまもの。偉大な発明・発見は感性のひらめきから生まれる。

 

(効用7) アンチ・エイジング 

座禅は副交感神経の働きを活発にして加齢を防ぐ。禅の達人は横になればすぐ寝息を立て熟睡する。ストレスを作らないので、壮年のように颯爽と生きて行く。

 

(効用8) 利他心、慈悲の心が湧き出る

 人間形成が深まれば、自分以外の他の尊厳に気付くようになる。「天地と我と同根、万物と我と同根」の心境。まさに菩薩の境涯に到る。

  

(効用9) 人の香りが醸し出される

 人の香りはそれぞれの個性から発せられる存在感が、その人の雰囲気として出てくるもの。三昧が深く身に付いた人格から発露している。