NVCとは

 

 

 

◆◆目次◆◆◆

① NVCとは

② 対象になること

③ 他と何が違うの?

④ 全体像

⑤ よくある質問

⑥ 具体的な学び方の例

 

①NVCとは◆◆◆

NVCとは、カール・ロジャースの弟子の臨床心理士、マーシャル・ローゼンバーグ氏が創設した、コミュニケーションに効果を発揮するスキルです。

マイクロソフトのCEOが絶賛し「思いやり経営」として本社での研修に取り入れたほか、ユネスコにも表彰されています。本は700万部以上売れており、65カ国以上でNVCのクラスが教えられています。大学などの学校教育に取り入れられている国もあり、個人で学んでいる人も合わせて、世界で2万人が毎年NVCを学んでいると言われています。日本ではまだあまり一般的ではありませんが、海外では国によって、企業(企業向け研修など)・学校・司法など、幅広い場面で利用されています。

 

対象◆◆◆

 

これらはNVCが効果的な状況のほんの一例です。(かっこ内は心理学的な呼び方です。)

◆これってどう言ったら角が立たないんだろう?つい言いたいことを我慢してしまう、言いたいことが言えない。あとから腹が立つ。
⇒本音と気遣いを両立して、自分にも相手にもプラスになる関係を築く(アサーション)

◆腹が立ってコントロールできない。すぐイライラして人間関係がうまくいかない。
⇒怒りを落ち着かせる、自分の価値観に合わせてどう行動するかを選ぶ。適切なコミュニケーションを行う(アンガーマネジメント)

◆話の聞き方が分からない。どうしたら信頼してもらい、安心して話してもらえるんだろう?
⇒信頼関係を築き本当に聴く(傾聴スキル)

◆お互いに合意はできたけど、よりよい解決策ってどうやって作ればいいの?
⇒実行可能に具体化させた行動案を作る(コーチングスキル)

◆AさんとBさんがケンカをしている。ずっと仲違いしているみたいで心配だ。
⇒人と人との対立を解決する(メディエーションスキル)

このように、コミュケーションが関わるあらゆる分野に対応しています。

 

◆◆◆③他と何が違うの?◆◆◆


他とは違う大きな特徴があります。

①NVCは「分かりやすい」
理論がとてもはっきりしています。
コミュニケーションは苦手だと自覚する人や、文化や国民性が違う外国の人を相手としても、練習すればもっと楽に信頼を築く能力を身に付けていけます。(マーシャル氏は、通訳を介して紛争地域で仲裁をしに行っていました。)

②NVCは「応用しやすい」
最も大事な基本要素が5つに限られており、それをきちんと身につければ、ありとあらゆる場面に応用できます。

③NVCは「難しい状況に対応でき、信頼関係を築きやすくなる」
上記例の様に、どうしていいか分からないような場面に落ち着いて、効果的に対応できるようになります。

 

 

 

◆◆◆④全体像◆◆◆


NVCの全体像はこちらです。

 

NVCを身に付けると、
①あなたの中の心の葛藤
②人との対立
③2人以上の他人の対立 を解決しやすくなります。
 

 

 

 

◆◆◆⑤よくある質問◆◆◆

◆対象年齢は何歳ですか?
言葉でのコミュニケーションが正確に取れるかたなら幼児〜高齢の方まで全年齢可能です。お子さんの方が大人より理解が早かった例などもあります。

 

◆宗教やスピリチュアルですか?
臨床心理を元にした理論で、特定の宗教背景はありません宗教を持たないかたや、どのような宗教的な考えのかたにも対応できる理論です。

感情などのリストを見ると、とても難しいように思います。量に圧倒されます。
絵カードを使うと初心者のかたでも取り組みやすいです。
私も最初は、量に圧倒されたので、ご希望のかたには絵カードなどを使い、分かりやすく説明しています。(この絵を見ると子供だましと思われる方もいるかもしれませんが、初めてのかたはこれが難度的にちょうどいいと言われる方が多いです。)

 

例:【感情・ニーズのリスト】(一部抜粋)

落ち着き 不安 落胆 不満 安堵 罪悪感 絶望 孤独 緊張 悲しい ストレス 疲れた 怒り (*大カテゴリーのみ。詳しく分けると100以上あるので、圧倒されたり混乱するかたが多い)

共感 相互依存 安全 意味 自律 正直さ 幸福 など多数(ジムのリストより抜粋) 

 

例:【初心者のかたと代わりに使う絵カードの一例】(一部抜粋)


 

 

 

◆◆◆⑥具体的な学び方の例◆◆◆

NVCの基礎クラスで教えた資料から抜粋しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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