花粉症
花粉症
・抗ヒスタミン薬
◆花粉症とは
花粉症(かふんしょう)は、スギやヒノキなどの植物から飛んでくる花粉が体に入ることで、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こす病気です。「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれ、一年中鼻炎症状が出現する「通年性アレルギー性鼻炎」とは区別しています。
◆原因
花粉症の原因は、スギやヒノキなどの植物が出す「花粉」です。これらの花粉が鼻や目から体に入ると、花粉を異物として反応しアレルギー反応を起こしてしまいます。日本ではスギ花粉による花粉症が多く、春先に症状が強く出る方が多いです。
◆好発年齢
子どもから大人まで、幅広い年齢で発症します。最近では、子どもにも増えてきており、小学生や中学生でも花粉症を訴える人が多くなっています。また、一度発症すると毎年同じ時期に症状が出て、長期間にわたって悩まされることがあります。
◆症状
目のかゆみ、涙が出る
鼻水、鼻づまり
のどや耳のかゆみ
くしゃみが連続して出る
顔やまぶたなどの皮膚のかゆみ
◆検査・診断
問診(症状が出る時期や内容を詳しく聞きます)
血液検査(どの花粉にアレルギーがあるか調べます)
→当院ではアレルギー検査39種類セット「VIEW39」を導入しています。
舌下免疫療法を希望される方は、「スギ花粉による花粉症」との確定診断が必要なため、血液を採取しVIEW39を行います。
VIEW39は「アレルギーがあると医師が認めた場合」は保険が適応されます。
3割負担の方は5000円弱ですが、無症状の場合で検査を希望される方は自費検査となり15000円となります。
◆治療
・生活習慣の改善による花粉症の発症予防
原因となる花粉が体に触れたり、目や鼻、口から体内に侵入したりするのを防ぐことができれば花粉症の症状を抑えることができます。具体的な対策として、花粉が多い日は外出を控える、メガネやマスクを着用する、つるつるとした服を着用する、帰宅時は服をはらってから家に入る、窓を開けない、などです。
・抗ヒスタミン薬
内服薬の基本になります。
・ロイコトリエン受容体拮抗薬
プランルカスト(商品名:オノン)、モンテルカスト(商品名:キプレス、シングレア)などが該当します。ロイコトリエンは鼻の粘膜のむくみの原因物質であり、鼻閉をきたします。ロイコトリエン受容体拮抗薬を服用することで、鼻閉の改善効果が期待されるため、特に鼻閉症状が強く出てしまう花粉症患者さんには本剤の併用を勧めています。
・点眼薬、点鼻薬
目の痒みや鼻汁、鼻閉症状が特に強い方は、内服薬に加え点眼、点鼻を併用します。
・舌下免疫療法
血液検査 (View39) にてスギ花粉症と確定診断された5歳以上の患者さんが舌下免疫療法 (シダキュア) を選択することができます。
シダキュアはスギ花粉を原料とするエキスから作られており、少量から服用することによって体を慣らし、スギ花粉によるアレルギー症状を和らげることを目的としています。普段使用している花粉症治療薬 (抗ヒスタミン薬など) と併用し、毎日、長期間にわたり継続して服用する必要があります。スギ花粉が飛んでいる時期に治療の開始をすることができないため、例えば6月以降にシダキュアの服用を開始するイメージです。3年以上毎日服用することが推奨されています。長期間にわたりますが、3年以上経過したときには、毎年服用していた花粉症治療薬を減量あるいは中止することが期待できます。
◆ご本人・ご家族の方へ
- 花粉症は学校生活に大きな支障をきたします。小児に使用できる花粉症治療薬の中から、お子さんに適した花粉症治療薬を一緒に探していきましょう。
◆院長の一言
花粉症は症状が出現してからお薬を服用するのでは遅いと言われています。スギ花粉症の方は、花粉が飛散する2週間~1ヵ月前の無症状期(毎年1月頃)から抗ヒスタミン薬の服用を開始しましょう。症状が出現してからお薬の服用を開始した場合と比較し、症状が重くならないはずです。