Q4.そこまで顧問契約を薦めるメリットは弁護士側にもあるの?

Q4.そこまで顧問契約を薦めるメリットは弁護士側にもあるの?

 

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A4.もちろん、弁護士側にも月々の顧問料を頂くという経済的メリットはあります。
 ですが、弁護士にとって本当のメリットは、日常的に顧問先企業様の経営者の方々と連絡を取り合うことで、「あの社長ならばこう考えるだろうな」と思考をある程度予測し、有事に際して戦略を練るための信頼関係を形成しておくことにあります。
 何か起きたときに初めて法律事務所を訪れる経営者の方は大勢おられますし、もちろんそこから対応することは可能です。
 しかしながら、その場合はその時点から、互いに信頼関係を築くために、様々な会話を通じて、互いの価値観や業界におけるポジションなどを把握しなければなりません。
 社運に関わる一大事であればあるほど、経営者の方も「この弁護士がベストか」と慎重に見極められるでしょうし、弁護士側も、膨大な情報の中から重要なことを短時間で峻別した上で、経営者の方が気づいていない、こちら側に不利な事実がないかを検証しなければなりません。
 他方で、顧問先企業様の依頼の場合は、こうした作業を互いに終わらせているので、速やかに事件本体の話に集中できるというのが弁護士側にとっての最大のメリットです。