ピアノを弾くメリット

ピアノを弾くことで得られるメリット

・ピアノを学ぶことで向上する7つの能力

・ピアノと脳の関係

・音楽・ピアノの音色による癒しの効果について説明します

ピアノを学ぶことで向上する7つの能力

ピアノを弾くと...

1.集中力が高まる
2.忍耐力が高まる
3.規律が身につく
4.時間管理能力が上がる
5.人の気持ちが分かるようになる
6.記憶力がアップする
7.幸福度が高まる

 

1.集中力が高まる

ピアノを弾いているときは、リズム、音程、テンポ、音の長さ、その他さまざまなことに集中しなければなりません。
楽しく演奏する事は、実際にはマルチタスクで集中力を高める運動です。
楽器を演奏することは、ほぼ全ての脳の領域が同時に活性化される唯一の活動です。

 

2.忍耐力が高まる

ピアノで新しい曲を覚えるには、時間と努力が必要です。一曲を暗譜でスラスラ弾けるようになるには、数週間をかけて練習することになります。曲を弾けるようになることを楽しみに練習していると、モチベーションが上がり、忍耐力がつきます。
学校や大学、職場などで難しい課題に直面したとき、この力は必ず役に立ちます。

 

3.規律が身につく

スケジュールを立てて毎日練習するには規律が必要です。
ピアノを上手に弾くためには、こまめに練習する必要があるため練習時間を守るという規律が身につきます。

 

4.時間管理能力が上がる

1日は24時間しかないので、仕事やアクティビティをやり遂げるには、その中身を整理する必要があります。
限られた時間の中で効果的な練習や、時間の使い方が身につきます。

 

5.人の気持ちが分かるようになる

ピアノを弾くと、リスニング能力が向上します。
これは、人とのコミュニケーションの際に求められる能力です。
人の感情は表現やボディーランゲージだけでなく、声のトーン、話すスピード、音の高さなどでも表現されます。
ある研究によると、楽器を演奏する人は聞き上手であり、音楽家の方が相手の感情を理解する能力が高いことが明らかになっています。

 

6.記憶力がアップする

ピアノを弾くと、脳が刺激されます。曲を習ったり弾いたりすることを続けるうちに、脳の刺激を受けた部分が大きくなり、より活発になります。特に音声情報を記憶する脳の領域は、音楽家の方が非音楽がよりも、発達しています。

 

7.幸福度が高まる

子ども時代に「音楽系の習い事をした大人」は、「幸福度」が高いと言われています。
「つながりと感謝」(幸福感を構成する要素)を大切にしたい人生を送っています。
グローバルネットワーク社会に求められる「多様性適応力」のスコアが高く、中でも「信頼関係構築力」が高いという結果が出ています。

  

ピアノと脳の関係

次に、ピアノと脳の関係について詳しくご紹介します。

 脳科学者の澤口俊之先生は、「習い事はピアノのだけでいい!」と、発言され話題になりました。
『ピアノは地頭を作る万能な習い事』ということが、脳科学的に証明されているそうです。
ピアノ演奏は驚くほど脳に良く、IQはもちろん、人間らしい知能=HQ(人間性知能)が、他の習い事に比べて突出的に高いというデータがあります。

 その秘密は、手指と脳の関係。

ピアノ演奏では両手の指が全く違う複雑な動きをします。
このような、左右両方の指を複雑に動かすことで、脳の総監督である「前頭前野」が、発達すると言われています。

 また、ピアノを弾くことは

1.楽譜を目で見て「先読み」

2.瞬時に脳内に一時記憶し、理解、処理

3.手指はもちろん、ペダルも使うように足に指令が出されて弾き

4.耳で聞いて確かめ、また次の楽譜を先読みします

つまり、ピアノを弾くことは、この4つの流れを瞬間的に連続して行っているのです。

中でも、2.の情報を一時的に保ち、それらを同時に処理する能力=「ワーキングメモリ(作業記憶)」が重要で、この機能の優れている人は、学業や仕事ができる人であることが多く、いわゆる「頭のいい人」であると言われています。

ピアノ演奏は、この1〜4の流れでワーキングメモリをフル活用するため、この機能がぐんと延びると言います。
このため、一般知識、自己制御力、注意力なども他の習い事よりも高いというデータが出ています。

  

複雑な両指の動きと、ワーキングメモリのフル活用を断続的に行うことで、
脳の4つの領域が、発達して脳の構造までも変わり、脳機能が満遍なく活性化し、地頭が良くなります。

 

1.『前頭前野』が発達して脳の機能が向上し、考える力がアップする。
2.『海馬』が発達し、記憶力がアップする
3.『脳梁』が太くなり、左右の脳のバランスが良くなる
4.『小脳』が発達し、運動機能や知的機能、感情的機能までも向上する

 

ピアノを習うことは、技術を習得するだけでなく、地頭を良くする万能な習い事です。

将来のいろいろな能力に繋がるので、ピアノを習い始める最も良い時期は“幼児期から“です。

できれば6歳、遅くとも8歳までにはいろいろな能力のベース作りとして、ピアノを始めると、その効果が高まります。

 

一方、大人になってからピアノを始める方も増えています。
ピアノ演奏をすることにより、手指を使い、ワーキングメモリ機能が上がるため
老化防止や、認知症予防にもなります。

 

効果がで始めるのは、ピアノを始めて4ヶ月くらいからと言われています。
そのまま2年ぐらい継続すると脳の構造が変わるそうなので、始めたら2年は継続してください。

 

音楽・ピアノの音色による癒しの効果

ピアノを聴くことによって、生活の質の向上に効果があると言うことをご存知ですか?

ピアノの音色を聴くと5つの効果が得られます。

1.より良い睡眠効果

どうしても、眠れない夜や、寝付けない時にはゆっくりとした音楽やピアノを聴きながら眠りについてください。優しいメロディーの音楽やピアノは、睡眠の質をよくしてくれるという研究結果が出ています。

2.不安を取り除いてくれる効果

ピアノを聴くと、ストレスが軽減されるそうです。手術の時に音楽を聴くと体の筋肉がリラックスして心拍数が穏やかになるそうです。

3.心を穏やかにしてくれる効果

忙しかった1日の終わりに家に帰ってもなかなか心が静まらないときには音楽やピアノを聴くと心を穏やかにしてくれる効果があるそうです。

4.痛みを和らげてくれる効果

音楽やピアノを聴くと心の痛みや、慢性的な痛みを軽減してくれる効果があるそうです。

5.活動的な子どもたちをなだめてくれる効果

音楽やピアノを聴くことで、活動的な子どもたちをなだめ、穏やかにしたり、友達との関わりを向上させてくれる効果があるそうです。
音楽のリラックス効果には根拠があって、化学的にも証明されていることなのです
音楽を聴くことでどんな効果があるのか研究している学者は、音楽は心を安らかにする「セロトニン」を分泌させることができると述べています。

リラックス効果のある音楽とは?

とくにリラックス効果のある音楽は、「ヒーリングミュージック」と呼ばれるもので
ヒーリングミュージックとは、心理的に安心感を与えることを目的に作られた音楽のことです。
心を落ち着かせるメカミズムに、「1/fゆらぎ」というものがあります。

「規則的な中にも不規則が混在しているゆらぎ」のことを「1/fゆらぎ」といい、人は「1/fゆらぎ」を感知すると、脳の自律神経を調整し、リラックスやストレス発散効果が得られます。

人体の生体リズムや、自然界には1/fという揺らぎがあるそうです。 その波長は、聴覚を通じて脳に働きかけ、脳の自律神経の調整によって感情や情緒を安定させます。それが臓器を安定させ、血流を良くし、健康な体にしてくれるのです。

ストレス解消

気分にあった曲を聴くと、自分の気持ちは音楽と一緒になって、ぐっとうちに秘めていたうっぷんがそとにでるようになります。

胎教にもベスト

胎教音楽の目的は、母親の情緒を安定させることであり、母親が音楽を聞いて赤ちゃんにも伝えるものです。
ヒーリングミュージックは、この「1/fゆらぎ」の理論を応用して作られているものが多いのです。

リラックス効果のある音楽の選び方

リラックスできる音楽として代表なのが、自然の音です。
川のせせらぎや鳥のさえずり、波の音や木々のこすれる音などは「1/fゆらぎ」であるといわれており、私たちの心を落ち着かせてくれます。

モーツァルトの楽曲

身近な音楽で、優れた癒し効果を得られるものではモーツァルトがオススメです。 モーツァルトは、感覚的に脳を活性化する音を組み合わせていて、癒しの音楽をつくることのできた数少ない天才の1人です。
モーツァルトのすごいところは、高周波音を多く含み、脳がさえた状態でリラクゼーションに導くことができることです。
さらに、モーツァルトの作品には、一定の安定したリズムが刻まれており、そのリズムは聴く人の生体のリズムに呼応して、自律神経のバランスを取り、潜在能力を引き出します。
モーツァルトの音楽が癒される理由は、一定のフレーズの繰り返しが多く、それが「1/fゆらぎ」効果があるからです。

ゆらぎの音を聞くと脳内がα波の状態になり、α波はストレス解消や集中力の向上だけでなく、免疫向上効果などもあります。 リラックス効果が高い楽器は、ピアノ、ヴァイオリン、オルゴールなど。

これらの楽器はヒーリング効果の高い音色や表現力を持つ癒しの代表として有名です。 また、癒し効果の高い音楽ジャンルは、クラシックのほかにもジャズやオペラ、和風音楽などがあるので、リラックスしたいときはこれらの音楽を有効活用してみましょう。

自分の気持ちと同質の音楽を聞いて気持ちを代弁してもらうことが大切であり、これを「同質の原理」と呼んでいます。

その時の気持ちに合わせた音楽を聴くだけでもストレス解消になりますが、初めはスローな曲を聴き、気分が回復してきたら次第に元気な曲に変えていくことで、落ち込みから少しずつ脱することができるという方法も効果的だと言われています。

 

小さなお子さまに、音楽との楽しい出会いをプレゼント

このように音楽やピアノは、自分で弾く楽しみ以外にも、あの美しい音色を聴くだけで、たくさんの効果があります。

モーツァルト・ベートーヴェン・バッハ・シューベルト....

名曲との出会いがお子さまの脳と心を育みます。

名曲と呼ばれるものは、小さなお子さまの心の中で輝き続ける曲ばかり。

小さなお子さまに、音楽との楽しい出会いをプレゼントしませんか?

子どもの頃から音楽・ピアノの音色に親しみ、さらに自分で好きな曲を弾けたら、とても素敵です。とってもかわいい幼児期の日々を、音楽で彩り、ゼヒ親子で楽しんでください。