三和町ってどんなとこ?
◆三和町の概要◆
いわき市は「海」「温暖」「ハワイ」のイメージが強いですが、面積が広く、三和町は標高300~500mほどの中山間地域に位置します。
中央をいわき市と新潟市を結ぶ「国道49号」が走り、古くは宿場町として、今では流通の通過点としての役割を担っています。
阿武隈高地で、いわき市街地に注ぐ夏井川の水源もあり、水がきれいで豊富なため、三和町の人々は地下水を生活用水としています(公共水道がない)。
きれいな水と標高の高さから、野菜がやわらかくておいしいのが特徴です。
◆三和町の風景◆
写真はすべて2022年のものです(撮影者:地域おこし協力隊 溝端)
<上永井地区 大豆畑>
米の転作として、蕎麦や大豆を生産する方が多い地区。寺の高台から見下ろした写真です。大豆がまるで絨毯のようで、民家や道路もアート作品の一つと化しています。青空であればよりよかったなと後悔しています。
<上三坂地区 芝山>
まるで北海道かスイスかと勘違いしてしまう馬の放牧が行われている市営牧場です。いわき市には競走馬専用の温泉があり、引退馬や負傷場がここでリハビリをしています。暴れん坊将軍の白馬が見られるときも。
<中三坂地区 稲刈り>
国道のバス停から手軽に見下ろすことができる田園風景です。三和町の農家さんの多くは藁を竪穴式住居のようにして干します。簡単に干せるからだとのことですが、強風のときは吹き飛んでしまうこともあるそう。
<下永井地区 小玉川ダム湖>
いわき市の市街地へと続く小玉川。その途中のダム湖は新緑の季節がおすすめ。道がとても狭く、民家もない道なので、車がほとんど通らず、鳥のさえずりが響きます。この先にキャンプ場があります。
<下三坂地区 稲荷神社>
田園風景が広がる三和町。田んぼの海に浮かんでいるかのように建つ稲荷神社。今年の米の出来をしっかりと見守ってくれているように見えます。冬は福寿草が咲き乱れ、雪とのコラボレーションが映えます。
<中寺地区 高田橋(旧国道49号)>
いわき市と新潟市を結ぶ国道49号が走る三和町。旧道の昭和5年竣工の橋です。鉄製の欄干は戦時中に金属供与で一度取り外され、戦後に新デザインの欄干が設置されました。昭和が感じられます。
<中三坂地区 古峯神社>
東京の高尾山にも負けない天狗がまつられている神社です。参道には崩れないか心配になるくらいの大きさの巨石があり、インスタ映えすること間違いなしです。5月には例大祭が行われます。
<上永井 宝光寺>
ちょっと首をかしげた観音様。いわき市三和町の寺社で多く見られます。地元の方から「全然気づかなかった」といった反響がとても多かった写真です。何にお悩みなのか、とても気になるところ。
<合戸地区 御塚神社>
廃校となった小学校の裏山の上にたつ神社。首のない石仏のまわりを竹と4つの鳥居で囲われていてちょっと不気味。9月に祭典があり、県の重要無形民俗文化財「三匹獅子舞」が奉納されます。
<差塩地区 藤の花>
藤の花はつる性で藤棚に咲いているのが普通だと思いますが、三和町では木に巻き付いて同化して咲いていることが多いです。ここは特にきれいに巻き付いています。観光スポットにはなっていない名もなき木です。