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2021-03-16 18:37:00

訪問をありがとうございます。

 

今日は、午前中に区役所経済課に予定があり訪問していたのですが、ご利用者の体調変化があり、急遽、午後から短期入所を探すことになりました。

 

本日の昼に申し込みをして、調整がついたら担当者会議・契約の上利用となるというパターンです(ご家族と受診している間に泊まり先を探すパターンです)。

 

いや、困った時にいつもお願いしている短期入所施設さんには感謝感謝です。

 

施設未利用の方が、当日相談でその日に入所という無茶ぶりに対して『良いですよ』と返答をいただけたことに、どれほどの優しさを感じたか。

 

結果的には、夕方の段階でご利用者の状態は落ち着き短期入所の利用は無くなったので、待機時間に作って印刷した計画書等も未使用に終わりましたが、ご利用者が元気になったことに比べたら、なんてことはありません。

 

すぐに、利用はしなくて大丈夫になったことを報告し、併せて通所介護4か所にも本日の様子を伝えて業務を終了しました。

 

そして今、振り返ってみると、私は本当に事業所の皆さんに恵まれていると思います。

 

また、ご利用者・ご家族には『今後を考えると、何もない時に短期入所を利用しておくようにする』という回答を得ることができたので、短期入所先にとっても悪い話ではないという結論に落ち着きました。

 

みなさん、ありがとうございます。

 

 

 

 

さて、今日は、介護保険制度創設にまつわる話を少しだけ書かせていただきます。

 

介護保険創設時より、ちょいちょい改革はありましたが、制度を理解した時に『なんでこんなに歪んだルールがあるのだろうか?』と感じた事はないですか?

 

私は結構あります。

 

一番納得ができなかったのは『家族と同居している人は訪問介護の生活援助を受けられない』という部分ですが、これ、制度創設時の歪みを、まんま残しているんですよね。

 

 

 

 

そもそも介護保険は、1980年代後半から高まる高齢化率に対して社会状況や制度の変化が対応できず、新たに創られた制度です。

 

その時は、『高齢者の人権をあげると同時に、社会全体で介護問題に取り組むことで、家族に過度な負担をかけることなく、家族は家族にしかできない役割を担ってもらう』という目的がありました。

 

・・・が、そもそも、厚生省と内閣府が1990年からそれぞれに制度創設の議論を始めてしまったため、その後の『審議会』なる全体の検討会では揉めに揉めたこと、同時に、その時は首相がころころ変わったり、連立与党(自民・社会・さきがけ・・・懐かしい!)だったため、みんながすんなりと『イイネ!』と承認してくれなかったことや、法案が国会を通過しても、その後、経済優先の小渕内閣時に『あんま社会保険を手厚くして経済が回らなくなったら困るなぁ』という思惑とかが入り混じって、なんやかんやとゴネられながら、制度はすんなりとおらず、あの手この手で歪められてしまった現実があります。

 

ちなみに、私がモヤモヤした『家族同居者は訪問介護の生活援助を受けられない』というのは、当時の国会議員の中で『介護は家族が行うべし』という思想がこびりついていたからです。

 

未だに覚えていますが、当時の自民党大物(と言われている)議員の一人が、『なんで家族のいる人にまで保険を使わせなければならないのか?財源は税金なんだからそんな必要はない!』ということで、急遽、『同居家族のいる高齢者は生活援助を遣えない』となったわけです。

 

ホント、制度の背景や社会状況を理解しないで、自分の思想を押し付ける国会議員は困るなぁ~、と改めて感じました。

 

 

 

 

そして、これは今の社会の子育てについても、同様の流れになっていると私は感じています。

 

低所得者の子育て世帯に現金5万円を給付する。

 

この政府の支援については賛否両論ありますが、私は概ね良い方向に進んでいると感じています。

 

同時に、社会での育児というものが昔の感覚とは違うことや、格差状況を踏まえて、そう遠くない時期に『社会保障のあり方』や『低所得者やシングルマザーに対しての政策』や『フードバンク』などについても、議論が始まることと予測しています。

 

その時に、どうか、介護保険制度の時のように、一部の(大物と言われる古い思想の)政治家の常識に振り回されることはなく、未来を見据えながら議論をして政策を検討してほしいと、切に感じています。

 

 

 

 

・・・と書いたところで、本日は、オチも質問も何もないことに気が付きました☆