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2021-02-19 14:42:00

訪問をありがとうございます。

 

今日も午前中にご近所ミニデイ(茶話会バージョン)を無事に終えることができ、ほっとしています。

 

これから、お隣にある西葛西の接骨院に布マスクを届けに行こうかと思っています。

 

 

 

 

さて、昨日とは一転して、今日はガッツリと介護について考えたいと思います。

 

先日とあるサイトで元厚労相事務次官を務められた辻哲夫氏へのインタビューで、『地域包括ケアシステム』を取り上げていました。

 

それにつられて私も、システム構築の背景を踏まえ、改めて考えたいと思います。

 

 

 

 

そもそも地域包括ケアシステムは2005年頃から介護業界では使われ始めるようになり、2014年に法律に明記された言葉です。

 

これは『高齢者が住み慣れた地域で最期まで自分らしい暮らしを続けるために、医療・介護・生活支援などのサービスを地域で包括的に提供していくシステム』のことです。

※包括的:総合的に切れ目なくということ。

 

 

それ以降、生活状況はめまぐるしく変わり、2025年には高齢者世帯の4割弱が一人暮らしになると言われている状況になっています。

 

そのようなことを踏まえて考える『地域包括ケアシステム』、当区にとってはどんな形が一番良いのか、私自身もいろいろと妄想を膨らませているわけです。

 

 

 

 

『増えている一人暮らしの高齢者を地域でどうやって支えるか?』

 

この辺りはロジカルに考えながら元気高齢者にも意見をもらいつつ、仕組みを考えたのですが、今回の記事で辻氏も同じ考えで構築を捉えており、嬉しくなりました。

 

それは、『生活の継続性・自己決定の原則・残存機能の活用』の3つの原則に則った構築を考えるということ。

 

これ、まさに介護保険の基本部分に相当します(当たり前なのですが、改めて知ることで考えを深められる)。

 

 

 

 

また、逆に高齢者福祉の議論で抜けている部分について、辻氏は『在宅医療』を挙げていました。

 

これ(医療体制)について、私は(自分の知り得る限りで)ちょっと異論があります。

 

確かに連携の重要さはありますが、在宅医療について考えるのであれば在宅医療という言葉で訪問診療の議論に持っていくような展開ではなく、デンマークなどのように『総合診療科』を提案してほしかったなぁと、欲張りなことを考えてしまいました。

 

そして、総合診療科の医師は必須スキルの1つに対話スキルを導入し、患者と対話しながら診療方針を決められることを推進してほしいなぁ~、なんて考えてしまいました。

※総合診療科:医療における細分化した診療体制を踏まえ、全人的に人間を捉え、特定の臓器・疾患に限定せず、多角的に信用を行う科。昔ながらの医療機関の先生はその傾向があったと思いますが、専門性の追求でそれは失われつつあります。

 

まぁ、都内だから訪問診療が充実しているから考えることかもしれませんが。

 

 

 

 

また、『介護予防(主にフレイル予防)』については、どうこれを構築して上手にしかけていけるかがポイントになると考えています。

 

個人的には『一粒で二度おいしい』のように、高齢者の健康づくりと地域活動を連携した形が良いと考えていますが、ここでようやく辻氏は互助の話を出され、『介護が必要な高齢者をコミュニティの力で支えよう』と話していましたが、この辺りは『相互扶助』を前面に出して、『元気高齢者な時に支え介助が必要になったら支えてもらうという仕組み』を提案された方が、互助を担う人たちは納得すると思いました。

 

つまり、介助が必要になってからどう支えてもらうかを考えるのではなく、『介助が必要になった時に周囲に支えてもらうため、元気な自分は今から何をすることが良いか?』を、地域の住民が考えるような仕組みと仕掛けを創るというか。

 

要介護者を基準に考えるより、元気高齢者の基準で考え行動できるような転換が必要だと思ったわけです。

 

 

 

 

なぁんて、だらだら書いているうちに結構な長さになってしまいました。

 

明後日(日曜日)は『東京ホームタウンプロジェクト』のオンラインイベントを視聴し、地域での様々な取り組みや課題を学ぼうと思っています(7時間半という長時間イベントです)。

 

皆さんは、改めて『地域包括ケアシステム』を考えた時、どんな地域にしたいと思いますか?