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訪問をありがとうございます。
今日は、元気をもらう出来事が2つもありました。
そして、毎回書いていることですが、人が与えるパワーは絶大で、その力は掛け算になると実感しました。
さて、今日は『企業のサスティナビリティを視野に入れた活動』について、当区にある企業『明治安田生命』さんの話を書きたいと思います。
『サステナビリティ』とは直訳すると『持続可能性』という意味ですが、企業は次世代を視野に入れて活動するということが、ここ数年で注目されています(持続可能性を視野に入れた経営の重要さ)。
SDGsなどで有名ですよね。
・・・で、ですね。
少し前に、とある衣料品大手企業の方が、『これからの時代はサスティナブルの視点がないと生き残れない!当社は、その視点で長く着れる商品や、既存商品を再利用する仕組みがあります!』と強い発信をしていたのです。
これを聴いた時、私は驚きました(批判ではありません)。
なぜなら、今までその企業はどんなスタイルで事業を行ってきたのかを知っている限り、決して“持続可能な経営をしている”と感じた事はなかったからです。
ファストファッションを先駆け大量の消費を促進し、その製作については海外の低賃金を促進する雇用体系で製造している(数年前から問題が顕在化しているウィグル族の課題にも関与していた)企業が、今までのことはなかったかのように、『サスティナビリティ』と言い出したのです。
いや、本気で取り組もうとしている姿勢は分かりますが、サイトで確認させていただいた素晴らしい文言の企業のあり方を拝読しつつ、『私、10年近く地域活動を行う中で、貴社が地域活動を行っている姿をみたことありませんけれど・・・』と感じたのが正直な気持ちです(いや、きっと私の知らないところで取り組みがあるのでしょう・・・多分)。
そして、この発言は経済SNSで大変もてはやされていました。
その反応に違和感を抱いたのです。
しつこいですが、この企業を批判したいわけではありません。
『サスティナビリティという言葉に反応して称賛してしまう現状』に疑問を感じたのです。
さてさて・・・話は戻りますが、当区東陽町には明治安田生命という企業があります(本社ではありません)。
この企業は、『顧客・地域・働く仲間との絆』を大切にし、『信頼を得て選ばれ続ける、人にいちばんやさしい生命保険会社』を目的に社会貢献を行うことを謳っています。
たまたま私はこの企業の方と地域活動を通じて知り合ったのですが、ここは『本当の意味で社会貢献・地域貢献することにコミットしているな』ということを感じさせてくれる企業なんです。
社会貢献としては3つの活動を長年行っている他、地域貢献については、意欲のある社員に企業と社会(地域)貢献のあり方やノウハウの研修を開催したり、企業が地域と円滑につながるよう自治体との協働事業促進のための働きかけをしてくれています。
つまり、ふわっとした“社会貢献”“地域貢献”“サスティナブルな経営”ではなく、企業内で社会や地域貢献を、きっちりと仕組み化しているのです。
地域活動や社会貢献に興味のある社員が、企業の研修を受け活動の進め方や考え方を学び、それを各営業所で実践する中で企業は営業所の活動を応援するような形です(企業本体の社会貢献と社員が主体的に行う地域貢献の両立が仕組み化できている)。
さらっと書きましたが、これ、“社員のモチベーション”と“地域活性化”の両方を満たしているのです。
私は布マスク製作ボランティアで、社員さんの家に眠っている布マスクを寄付してもらったり、布マスク製作に必要な経費を確保するためチャリティーバザーを開催してもらったり、実際に布マスク製作を一緒に行ってもらったりしています。
企業の宣伝で“お金を渡して貢献しました”ではなく、“地域に入り込み金銭面だけでなく一緒に活動に参加する”ことができている企業なのです。
これ、本当にすごいことだと私は感じています。
今回は大企業さんを実例として挙げましたが、中小企業も、こういう地域に根差した取り組みには積極的でたくさんあります。
そして、企業の持続可能性を測る際は、“誰が言ったか”や“声の大きさ”で判断するのではなく、“その企業が今までどのような姿勢で地域や社会と関わり事業を行ってきたか”も視野に入れてほしいなぁと思いました。
今の社会は不安定だとか何とか言われていますが、社会にはたくさんの素敵な企業がありますし、地域にもたくさんの素敵な人がいます。
皆さんの地域で素敵な取り組みをしている企業さんはどんな活動をされていますか?