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訪問をありがとうございます。
今回はnoteに掲載した記事を転記してみます。
自己紹介も兼ねて『なぜ私が介護の業界に携わるようになったか?』について書かせていただきましたので、興味のある方はお読みいただけたら幸いです☆
【介護=当たり前のことをしてお金をもらえる職業】
~高校進路編~
時代は二十数年前の高校3年生の夏に遡ります。
当時、年末年始と文化祭以外は無休で部活(運動部)に明け暮れていた私は、進路なんて全く考えていませんでした。
そして、進学校にも関わらず世間知らずの私は、『とにかく一日でも早くお金を稼いで楽しく毎日を暮らしたい』という希望がありました(お金を稼いで好きなものを買いたいという安直な思考)。
その時の希望職業は『自衛隊員か銀座のホステス』と勝手に決めていたのです(今でも私にとってホステスさんは、究極のサービス業であり、尊敬する存在です)。
毎日そんなことを部活の仲間に言いながら、日々を過ごしていました。
そんな私の状況を懸念してか、夏の引退を機に顧問より『今後の進路について話がある』と呼び出されたのです。
改めて考えると、顧問はよほど私のフワフワっぷりが心配だったのでしょう。
『こいつは放っとくと浪人するか道を誤るもしれん』と心配していたのかもしれません。
彼の本心はわかりませんが、時代はバブル崩壊後、フワフワ生きていけるほど甘くはないことを知っている顧問は、私と向かい合ったとたんに言い放ちました。
『お前、看護師と介護士はどちらが良いんだ?』と。
えぇ???
私の希望も聞かずにいきなり二択???
驚いた私に、顧問は淡々と言葉を続けます。
『なぁ、世間は不況なんだぞ。お前のような甘い考えでは、これからの社会はやっていけないんだ。これからは女性も手に職をつけないと生きていけないんだ。』
『先生はな、お前は看護師か介護士が良いと思っている。どうだ、お前はどちらが良いんだ?』
・・・いやいや先生、しつこいけど、私の進路は2択ですか?
なんかもっと・・・フワッとした文系の入れそうなところとか、お洒落な職業につながる専門学校とか勧めてくれないの???
だいいち、昔から注射が嫌いで高熱が出ても病院には行かなかった私が、看護師になるなんて想像もつかないよ。
それに、そもそも『介護士』ってなによ???
そんな私の質問に、顧問はわかりやすくとても上手な説明をしてくれました。
『看護師はわかるよな。介護士っていうのはな・・・人として当たり前のことをしてお金をもらえる仕事だ』
そして、追い打ちをかけるかのように、魅力あふれる言葉が飛び出しました。
『介護の学校なら、先生、推薦書を書いてやるぞ。しかも、卒業と同時に国家資格ももらえるんだぞ』と。
当時の私を知る人は、私がその一言で間髪入れずに『介護士やります』と返答する様子が目に浮かぶことでしょう。
えぇ、私、即答させていただきました、『介護士、目指します』って。
単純な私は週末、さっそく両親に『私は進路を決めました。介護福祉士の養成学校に行きます』と伝えました。
両親は私に対して『(どうせ言うことを聞かないから)お前は健康であれば、まぁ良い』ということで放置・・・いやいや尊重してくれていましたが、父は介護の実情を知っていたのか、『お前、介護って尊いけど大変な仕事なんだぞ』と反対されました。
しかし、顧問に『人として当たり前のことをしてお金をもらえる仕事』という言葉を信じきっていた私は、『大丈夫、よく考えたから!(本当は全く介護について調べてもいないし考えてもいない)』と自信満々に答え、結局、『最終学歴も考えたら専門学校は認められないが、短大の介護学科なら進学を了承する』ということで、決着をつけました。
そりゃあもう必死で説得しましたよ。
ここで両親に反対されたら、受験の大変さを味わうことになりますから☆
その後は、夏休みは両親の実家に行きフラフラ遊びつつ、秋は推薦で受験らしい受験もせずに合格し、その後は卒業まで、推薦で進学が決まった友達と毎日遊んでいました。
そう・・・介護の知識も全くなく、ボランティアなども中高部活に明け暮れていたせいで経験したこともない私は、こんな理由で介護の業界に足を踏み入れることになったのです。
そして、当時は強引でしたが、私が人に興味があり人間観察を趣味にしていたことをちゃんと見抜いていた顧問には、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、改めて当時を思い出しながら書いてみたら結構楽しいことに気づいたので、次回は『短大編』を書いてみたいと思います♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました