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2019-06-30 21:39:00

訪問をありがとうございます。

 

今日は一日ベッドと友達になりつつ、子ども達とイチャイチャしていました。

 

この時間があるから来週も頑張れるという、至福の時間です☆

 

※ちなみに、昨夜の家族会議は惨敗!長男には人の意見を聴くのは良いけど、最後は自分で決めなさいということだけ伝えましたが、伝わったかどうか…(ハァ)。

 

 

 

 

さて、今日は、昨日の研究大会で講義をされた飯島先生の話を絡めながら書かせていただきます。

 

飯島先生は地域包括ケアシステムについて、『システムというものは属人性ではだめなんだよね』ということを話していました。

 

つまり、『〇〇さん(特定の人)が頑張っているから成り立つものではだめで、それはシステムとしては機能していない』ということです。

 

私はこの考え方に強く共感しています。

 

また、もう一つ心に残った言葉は、『国民のハートに落ちなければ、どんな活動をしても、それは専門職の自己満足』という言葉です。

 

その後、飯島先生はフレイルについての話をされましたが、私はそれを『地域活動』に置き換えながら聴講していました。

 

 

 

どんな話でもそうですが、聞き手の気持ちにスイッチを入れることができないと、他人が行動を起こすことはありません。

 

それは、どんな正論でも同じだと私は考えています。

 

自分が伝えたいことは、相手に響く言葉で説明すること。

 

私自身はこのことを20代の頃、アリストテレスさんに教わりました。

 

※アリストテレス:紀元前384年生まれ。古代ギリシアの哲学者。

 

 

 

 

アリストテレスは、『論理だけでは人は動かない』ということを、一番始めに伝えた方で、『人の行動を本当の意味で変えさせようと思うのであれば、「説得よりは納得、納得よりは共感」』と主張しています。

 

それを『ロゴス・エトス・パトス』という3つが必要という形で表していたんですね。

 

ロゴスとはロジックのことで、科学的根拠とかそういうものです。

 

エトスとは倫理のことで、人として道徳的に正しいとされることで、個人の損得ではなく、社会的に必要と認められるものです。

 

そして、最後のパトスとは情熱のことで、想いをもって熱っぽく語ることで、人は共感するというものです。

 

 

 

 

この考えを早々に学んだことで、私自身は結構他人様に共感を得ることが得意だったと思います。

 

が、30代前半の頃に思ったのです。

 

『私は私の正義で行動をしているし主張しているけど、はたしてそれは本当の正義なのだろうか?』

 

つまり、『私にとっての正義でも、万人にとっての正義ではないよね』ということを理解しておかない…ということに気づいたわけです(今更ですが…)。

 

そして、『自分の意見を持つのであれば、それと同様に、自分と異なる意見も尊重しないといけないよね』ということに、気をつけることができました。

 

何かの行動を起こすときは、他者への伝え方を考えながら伝播していくと同時に、『弁証法』的思考をもって、自分の意見に必要以上に執着せず、全体最適の思考を持つことが大切だということに気がつきました。

 

※弁証法:ドイツの哲学者ヘーゲルの『対立する考え方を摺り合わせることで、もっと良い意見を見つける』という考え方。

 

 

 

 

この国にはたくさんの人がいて、当たり前だけど、人の数だけ違った考え方があります。

 

今後、地域活動やケアマネジャー活動を行う際に、相手に響く言葉を使いながら自分の主張を通そうとするだけではなく、同時に相手の考えも十分に聴き、全体最適の仕組みをつくることのできるような人間になりたいなぁ~、と感じた私でした。

 

そして、飯島先生の素晴らしい講義をこんな視点で聴いているのは私くらいだろうなぁ…、と反省しました。

 

はい、ちゃんとフレイルのことは学ばせていただきました☆