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2019-05-28 07:28:00

訪問をありがとうございます。

 

昨日は、午前中に税理士と打ち合わせがあり、その後夕方まで一般社団法人の書類整理をしていました(昨年度のWAM報告書の一部修正分を整えていました)。

 

一緒に手伝っていただいているAさんには感謝感謝です。

 

そして、夜は職能団体で再来週から始まる研修の準備をしていました。

 

 

 

 

さて、今朝は社会保険の医療保険について考えてみました。

 

今月、既存の治療薬が効かない一部の白血病患者らに効果が期待される新型治療薬『キムリア』を、公的医療保険で適用する際の価格が決まりましたが、この薬価、おいくらかご存知の方はおられるでしょうか?

 

1剤3349万3407円です(自己負担は原則1~3割とされていますが、高額治療費の対応で実質的な自己負担は少ないと思います)。

 

とは言え、私が考えているのは『この薬価が高いか安いか』ではありません。

 

数年前にがん治療薬『オプジーボ』の高価格が一時話題になりましたが、医療の研究は着々と進んでおり医療費の膨張をどこまで保険で支えるのか?ということです。

 

厚労省は複数の条件を付けた上での使用としており、推定患者数を年間216人(72億円)と見込んでいますが、オプジーボのように他の部分にも有効となった場合、その対象者は広がる可能性はあります。

 

ちなみに、『キムリア』は一定の割合で効かない患者がいる他、非常に重篤な副作用が生じる場合があると言われており、アメリカでは一部成功報酬払いとして薬価が設定されています。

 

 

 

 

上記以外にも、超高額薬予備軍として悪性リンパ腫治療に使う『イエスカルタ(約4200万円)』、遺伝子網膜疾患治療薬の『ラクスターナ(9500万円)』など、続々と挙がっています。

 

さらに、難病の脊髄性筋萎縮性(SMA)の遺伝子治療薬『ゾルゲンスマ』に至っては、早ければ年内にも日本で承認されると言われていますが、海外メディアの観測では4億円以上になると言われています。

 

これらの超高額薬に共通する点としては、製造に手間とコストがかかり量産できない点です。

 

研究の進化により、今まで治らなかった病気に明るい兆しが見えることは本当に素晴らしいと思います。

 

 

 

 

一方で、医療保険のお財布も気になるところです。

 

現在、国民健康保険は既に赤字の状況です。

 

また、今の医療保険は誰でも加入した時から使うことができるため、一時『医療保険ビジネス(高額医療を受けるために他国の人が日本企業に就労し、治療が終わったら離職するという手口を斡旋するビジネス)』が流行ったのですが、それらも含めて、色々な意味で保険の在り方を見直す時期に来ていると思います。

 

少子高齢化で社会保障が一般財源の3割を既に超えている状況で、どこまで医療や介護を『保険』でカバーするのか?

 

果たして国民は高負担高支援を望んでいるのか?

 

私の見ている限りでは、国は進化についていけず結構な割合で後手に回っていると思いますが、皆さんはどのように考えますか?