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2015-11-07 23:22:00

訪問をありがとうございます。

 

今回は、アベノミクス第二弾の一つである『介護離職ゼロ』から、これからのケアマネジャーに求められるであろうことについて、考えてみました。

 

 

2020年までに実現すると謳っているこの政策。

 

現在の政治では今ひとつ信頼できないという方もおられるかもしれませんが、財源の課題も含めて、これは、ある意味最重要事項として取り組んでいくと、私は考えています。

 

そして、この実施に向けて、ケアマネジャーに求めらることは何だろうと考え、2つ思いつきました。

   

 

一つは、『短期間で課題解決し結果を出す力』。

 

介護休業中に、安心してご利用者が生活を送ることができるよう、そして、それが定着するように、今までよりも更なる支援定着までの迅速さが求められると思います。

 

また、同時に、介護保険法第4条の『国民の義務』を理解していただくとともに、植木鉢のイラストお皿の部分である『本人家族の心構え』を持っていただくよう、十分に説明し納得していただく必要があると思います。

 

介護休業中にこれらを行わなくてはいけないのです。

 

そのためには、今までよりもより一層高度なアセスメント力はもちろん、多岐に渡る情報の収集と活用力・調整力・プランニング力・モニタリング力が必要となります。

 

地域の情報収集力も必要になりますね。

 

ある意味、専門性を最大限活かしながらの支援の提供になるかと思われます。

 

 

もう一つは、『支援の必要性(根拠)が、より一層求められる』ということです。

 

介護離職防止に向けて、国は『介護保険を上手に利用するように』と言いつつ、一方では、介護給付費が上昇すると、『無駄が多いんじゃないか?』と、ケアマネジャーを責める。

 

しかも、平成30年にはケアマネジャーに関する指定等権限の一部を保険者に譲渡されることになっています。

 

そうなると、今まで以上に実地指導という名の下、支援の必要性の根拠を求められるであろうことは、想像に難くないです。

(保険者単位だから小回りがきくようになると思います)

 

つまり『支援の必要性についての説明能力を今以上に求められる』ことになるかと思うのです。

 

その時に私たちケアマネジャーが『この方は××状況であるが、こういう目標を持っており、その実現のためには、〇〇を利用して、△△の効果を出し、在宅での日常生活を継続的に支える必要がある』ということを、言語化できるようになる必要が、より求められると思うわけで。

 

 

これらを『専門職』として行えるようになるために、今のうちから法令はもとより、自己研鑽を積み重ねて介護に対しての知識を深めるとともに、第三者に伝えるための言語力を高めるよう、研鑽する必要があるのではないかな、と私は思うのです。

 

今のうちから研鑽を積み重ねることが、今後の私たちの立ち位置を決めていくことになると、私は考えるのです。

 

同時に、保険者とも日頃からプロセス構築の擦り合わせをすることが必要なのではないかな、と思っています。

 

 

 

 

何かの政策案が出た時、否定してしまうのは簡単です。

 

が、その先にある『なぜそのことが必要なのか?(政策が謳われたのか)?』を考えること、そして、社会から私たちは何を求められているかを把握することは、とてもとても大切だと思うのです。

 

それに対応するために自己研鑽し、私たちの専門性が発揮できた時、ご利用者・ご家族の満足度を高め、ケアマネジャーの役割は社会に認知され、認められるのではないでしょうか?

 

  

ただ、これらスキルの向上を、自分ひとりだけで頑張っても限界があるかと思います。

 

そのために、地域の仲間と手を繋いで、協力しながら研鑽に取り組むことが、一番効率的であり、モチベーションを維持できると、私は考えています。

 

いわゆる事業所という枠を超えた、『規範的統合』です。

 

 

 

なんて。

土曜日の休みに、こんなことを悶々と考えてしまいました。


2015-11-06 08:00:00

サイトへの訪問をありがとうございます。

 

 

さて。

 

突然ですが、当社は分不相応な事務所の広さです。

 

お恥ずかしい話、開業当初からこの家賃のせいおかげで、かなりの資金を圧迫している状況です。

 

開業以来、事務所を見に来た方々より、『贅沢し過ぎ!!!』なんてお言葉をたくさんいただいております。

 

しかし、ここを借りるにあたっては、私なりに想いがありまして。

  

「事業所を『働く場所』だけではなく、『学びの場』や『交流の場』としても、活用できるようにしたい」と考えているのです。

 

事務所を借りる際はギリギリまで悩みましたが、たとえ利益は少なくなったとしても、人と人との関係を大切にできる場所にしたいという想いで、広い事務所を借りることにしました。

 

本当に無謀ですよね。

 

そして、開業時にこの事務所を借りた決断を、今でも正解だと考えています^ ^

 

 

 

そんなわけで、当社では毎年、地域のケアマネジャーさんにお声をかけ、『勉強会』を開催させていただいています。

 

昨年は、全9回で『気づきの方事例検討会』を行いました。

 

これは、10名弱の固定メンバーで行わせていただきました。

 

ファシリテーターは区外の知人(私のバイザー)にお願いし、初回にルールや会の流れを確認してからの開催です。

 

 

やりたいと思ったことが実現できるのは、本当にありがたいことです。

 

ご協力いただいた参加者の皆さまには、感謝感謝の気持ちでいっぱいです^ ^ 

 

 

そして、今年度は『座学&ディスカッション』での勉強会を企画しています。

 

今回の目的は2つあります。

 

一つは、ケアマネジャー業務の自己研鑽の場を定期的に地域で持ちたいということ。

 

もう一つは、ケアマネジャー同士の事業所を超えた関係つくりに貢献したいということです。

 

 

全11回の企画ですが、90分のうち、座学が30分程度。

 

その後、30分程度でグループになっていただき、テーマに沿ったディスカッションをしていただく予定です。

 

残りの30分で発表と、そこから更に、全体で話を広げられたら良いな、と思っています。

 

講師は地域のケアマネジャーさんにお願いしています。

 

 

講師も受講者も地域のケアマネジャー☆

 

そう。

 

今回の勉強会も『参加者全員で会をつくっていくスタイル』を取っています^ ^

何と他力本願な勉強会でしょう。

 

 

また、今年5月からは、包括エリアの事業所さん全てにお声掛けをして、月に1回『交流会』を行っています。

 

当地は自慢できるくらい、包括さんも近隣の事業所さんも素敵な方がたくさんいます。

 

そういう方々と話をする機会を持てることが、とてもとても幸せです^ ^

 

そして、密かに目論んでいるのですが、来年度くらいから、地域の個人商店等の皆さんにも輪を広げて、お声かけしていきたいです。

 

 

 

当社は、(謙遜ではなく)弱小単独居宅ですから、特別なおもてなしはできません。

 

交流会なんて、各自飲食持参でお願いしています。

 

ただ、今の私にできる精一杯のことをしながら、区内のケアマネジャー同士の意識を高めたり、輪を広げていきたいと思っています。

 

そして、地域の包括やサービス事業所とも距離を縮め、少しでも多くの方に、『自分事』として、地域を創る気持ちを共有できたらな、と思っています。

 

そして、これらの活動がいつか、地域貢献の一つになれたらいいな、と思っています。

 

  

 

その勉強会を、来週の金曜日から開催します。

 

第一回は、『倫理とケアマネジャーの役割』についてです。

 

来週末には良い結果をご報告できるように頑張ります☆


2015-11-05 21:26:00

訪問をありがとうございます。

 

 

 

突然ですが、今日はとても疲れました〜。

何か特別なことがあったわけではないのですが、気持ちがトゲトゲしていたと現在反省中です。

 

 

 

はい。

原因はわかっています。

そして、そのことを認めたくない私自身がいます。

 

ご利用者との面接中は、目の前の人に向き合うことができるので良いのですが、自転車での移動中や、ふとした時に、ぼんやりと考え込んでいる私がいます。

 

あぁ、全ての煩悩を忘れるくらい、日々の出来事、目の前の人を大切しなくてはいけませんね。

 

反省。反省。

 

 

というわけで、本日はとことん自分自身に向き合い、感情を吟味したいと思います。

 

明日は元気に過ごしたいと思います。

 

今日もお疲れ様でした☆


2015-11-04 09:10:00

訪問をありがとうございます。

 

今回は、たまに聞かれる『ご利用者・ご家族の要望』に対して、考えてみたいと思います。

 

 

 

 

『ご利用者・ご家族より、希望するサービスを一方的に言われたり、損得で支援を選択する為、課題分析しても擦り合わせが大変』という言葉を聞きます。

 

そういう話を聞いた時、私が最初に確認するのは『契約の際など初回訪問で、介護保険法の第4条は伝えていますか?』ということです。

 

 

介護保険法第4条は『国民の努力義務』について、書かれています。

 

介護保険制度はご利用者の自立支援に努めなければならないことは、この業界に従事する人にとって、周知の事実だと思います。

が、制度を理解しきれていない方々にとっては、『取りあえず、ケアマネジャーに相談したら、何とかしてくれる』と考える方も、まだまだおられるかもしれません。

この説明をしておくのとしないでアセスメントに入るのとでは、今後の関わりやご利用者・ご家族のストレングスを引き出す際に手間が全く変わってきます。

 

 

介護保険は、ご利用者の自立支援のお手伝いをするもの。

その前段階として、先ずは自分の持っている力・ご家族の持っている力を振り返り、その後に足りない部分を保険で補いましょう。

この説明は、とても大切だと私は考えています。

 

 

 

 

さて。

前置きが長くなりましたが、ご利用者・ご家族の『ゴリ押し(ワガママ)』なるものについてです。

私は、損得勘定で支援の要求をするご利用者・ご家族がいた時、先ずは『何の為にそれらの要求を出すのか?』を考えています。

 

 

もしかしたら、身体機能の低下を受け入れることができなくて、『納税しているのだから、当然の権利』と、自分自身の中に大義名分を掲げる為に主張しているのかもしれない。

今まで頑張って頑張ってきたけれど、どうにもならなくなって燃え尽きてしまったのかもしれない(その反動で怒りの主張になり表現しているのかもしれない)。

本当は家族が介護しなきゃいけないと思っているのに、それができない現状を認めたくなくて、権利意識を出しているのかもしれない。

etc

 

 

このように、話を聞きながら『なぜこの人はこういう主張をするのだろう?』と考え、答えが見えた時に、その部分をフォローできる対応をします。

また、その言葉通りに私が動いた場合にどうなるのかを予測します。

 

 

そうすると、相手の望んでいるものが見えてくるのですよね。

そして、その上で、先ずは相手の感情・想いを受け止めることに努めます。

 

 

まぁ、大概今までの大変さを労うのですが。

 

 

 

 

このように、ご利用者・ご家族に『あぁ、この人は自分のことを解ってくれている。理解しようとしてくれている』と認めてもらってから、アセスメントに入ります。

 

 

何気ないやり取りに感じるかもしれませんし、実際、これらのことをしておられる方はたくさんいるかと思います。

 

 

 

 

そう。

私は対人援助の中で、一番大切なことは、『相手を理解しようとする気持ち』だと思っています。

 

もし、まだこういったことをしていないよ、という方がおられたら、ぜひ試してみてください。

 

 

言葉をそのまま受け止めるのではなく、その言葉の奥にある『なぜ?』を追求すること。

そして、相手が言葉を発したことにより、何を望んでいるのか?どうして欲しいと望んでいるのかを探す。

 

 

ここを意識しながら話を聴くと、意外に違う景色が見えて、今まで『ワガママ』『権利意識が強い』と思っていたご利用者・ご家族を、違った視点で捉えることができるかもしれません。


2015-11-03 09:14:00

訪問をありがとうございます☆

 

昨夜は、2回目の更新研修受講中の夫と、4時間以上もケアマネジメントについて話し込んでしまいました。

完全に寝不足ですが、たくさんの気づきや視点をいただきました。

いつも、夫には感謝感謝です☆

 

  

 

さて。

対人援助技術を行う上で、心身の異常をきたしてしまう人は少なくないと思います。


私は、共に頑張っているケアマネジャーがドロップアウトする姿を見るのは、とてもとても辛いです。

  

その理由は本当に様々ですが、私の周りは『いろいろな意味で疲れた』という方が多いです。

 

きっと、たくさんの利用者のたくさんの付随するものを抱え込んでしまったのですね。

 



そして、正しいか間違っているかはわかりませんが、この仕事を長く続けられている私の考え方を書いてみることにしました。

 

私のやり方が、合っているとか間違っているとかではなく、もし『やることが多すぎていっぱいいっぱい』と感じている方がいたら、これを読んでいただくことで、少しでも何かが軽くなれば良いな〜と思います。

 

 


私がケアマネジメントを行う上で、一番心がけていること。


それは、『誰の課題か?』『誰が対応するべきか?』ということです。


個々のケアマネジメントでも、職場の人間関係でも使える考え方だと思っています。

 

 

結論から書いてしまうと、『何かをどうにかできるのは自分のことだけであって、他人様のことをどうにかしようと思うから、必要以上に悩んだり苦しんだりする』と私は考えています。

 


なんて書きながら、私自身も、ケアマネジャーの役割がよくわかっていない時は、それこそ言われたこと全てを抱え込んで悩んでいました。


そして膨大な仕事量に対しどうやって対応すれば、効率的に業務ができるかをずっと考えていました。


そして出した結論は、実に基本的なことだったのです。

 

 



『関わるご利用者・支援者に、課題解決能力を持ってもらうこと』。

 

 

 


平たく言うと、『ご利用者・支援者が課題を発見した際に、自分達で解決する能力を持ってもらえたら、ケアマネジャーの業務はかなり減るのではないだろうか?』ということです。

因みに、現在私が個々のケアマネジメントで行っていることは、こんな感じです。


ご利用者には『現状と予後を把握・分析し、正しい情報を複数提供する』ことと、『必要な機関へ繋ぐこと』。


そして課題の結果に対しては『喜んだり残念がったり感情を共有する』だけです。

 


具体的には、ご利用者に現状と予後をイメージできるように状況を説明して自分の課題を認識してもらい、ご利用者自身が課題を『解決したい』と思った時に、必要な情報を正しく提供すれば良い、という考え方です。

 


しつこくもう一度書いてしまいますが、情報提供をするのは『ご利用者自身が何とかしたいと思った時』です。


ケアマネジャーが『何とかしなくちゃ』と思った時ではありません。

 

 

『何とかしなくちゃ』と思った時には、それに対して、ご利用者がどう思っているかを確認すれば良いのです。
(個人的にここは大きなポイントだと考えています。また、生命に危険が及ぶ状況の時はその限りではありません)



そして、正しい情報というのは『偏っていない情報』という意味です。


複数の情報、3つ程度の情報を提供し、それぞれのメリット・デメリットを伝える。


どの方法を選択するかを決めるのは『ご利用者自身』であり、『ケアマネジャー』ではありません。

 


ここで大切なことは『複数の選択肢』から『ご利用者自身』に選択してもらうことです。


偏った情報提供(1つしか情報を提供しないとか)をしていなければ、悩むことはあっても、必要以上に支援に対して責任を背負い込むことはないのである。

あ、話が横道に逸れるかもしれませんが、ご利用者に一つだけの提案をするのはやめた方が良いです。

 

それは、ご利用者自身に『自分で選択した』という主体性を奪ってしまい、支援に対して受け身になってしまうため、ケアマネジャーが余計な責任を負うことに繋がるからです。

 


一方、支援者には『ご利用者の意向の代弁』と『情報の吸い上げと共有化の為のチームへの拡散』と『心からの感謝』をします。


支援者を信頼し、受けた情報はチームの皆に情報提供する。

 


具体的には課題が生じても必要な機関に連絡を取り、解決する力を持ってもらえるよう環境を整えます。


緊急連絡先の確認・体調不良時等の判断に迷った際にどうしたら良いか?等々。


起こりえるリスクを予め考え、担当者会議で話し合っておくのです。


そうすると、『困ったからケアマネ』ということはなくなります。

完全になくならないとしても、激減します。

 


そして、積極的に報告をもらうためには、こちらも積極的に情報を提供すると同時に現在の支援や受けた報告の進捗状況を『モニタリング』で確認すること。


そして、日々支援者のお陰でご利用者の生活が滞りなく送れていることを感謝するのです。

 



そう考えると、個々のケアマネジメントで悩むとしたら、『ご利用者の気持ちを理解しようとしているか?』『的確な課題分析ができているか?』『利用者がイメージしやすいように説明できているか?』『十分な資源を持っているか?』『支援者がケアをしやすいように環境を整えているか?』などになります。

 

完全にケアマネジャー自身のスキル(能力)の問題であり、これは日々自己研鑽するしかないのです。


焦ったり嘆くことはなく、コツコツと勉強し、実践していくしかありません。

 

そんなわけで、私はケアマネジャーという職種は、必要以上に自分を追い込む必要はないと考えています。

 

 

 


悩んだり、振り返りや自己研鑽は必要ですが、過剰に責任を感じたり、『私が何とかしなきゃ』と感じる必要はないのではないかな〜、と思います。


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