インフォメーション
訪問をありがとうございます。
私たちケアマネジャーの業務について『行うべきこと』を記載している運営基準。
ご存知の方も多いとは思いますが、平成26年4月から『地域の自主性や自立性を高めるため』という名目で、これまで厚生労働省令で規定されていた基準が、各地方自治体の条例で定めることとなっております。
(地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(平成25年法律第44号))
もし、ご存知ない方がおられたら厚生労働省最新情報Vol.341に記載されていますので、ご一読くださいませ。
経過措置もあるようなので、今年度から開始された自治体もあるかと思います。
因みに私は、この情報が流れた時に『ふーん』という程度の感想で、東京都の条例は印刷をしたものの、じっくり読み込む作業は行っていませんでした。
お恥ずかしい。
走りながら創られていく制度だからこそ、こまめにチェックをしないといけませんね。
たまには、法令関係のおさらいもしないと、と、改めて感じた瞬間でした。
訪問をありがとうございます。
昨日は、包括エリアで月1回開催されている『認知症カフェ』に参加させていただきました。
私の所属している包括さんが主催しているカフェですが、本当に和やかな楽しい雰囲気のカフェです。
熱意溢れる保健師さんが中心となって、『急に地域に認知症カフェをつくれと言っても、イメージがわかないだろう。先ずは包括が開催して、認知症カフェがどんなものか地域に知ってもらい、ゆくゆく地域主体で行えるよう移行していこう』という意欲で開催されています。
行政に言われたわけではなく、行政の補助等も受けることなく、完全に包括の熱意で始まったカフェです。
今年6月から毎月開催されていますが、民生委員さんや常連さんが、自ら役割を持って活動しており、主催こそ包括が行っていますが、カフェの雰囲気は地域住民がつくっていると私は感じています。
そして、今月は私、3人の我が子を連れて、認知症カフェに参加してみました^ ^
3人の子ども達は、それぞれ母親の私が付いていなくても、参加者の方に聞きながら、折り紙や塗り絵などに参加していました。
私は、参加者の住民の方と塗り絵をしながら話をして、とても楽しい時間を過ごすことができました。
そのくらい、安心して過ごすことのできる雰囲気なんです。
帰宅後、子供たちに『どうだった?』と聞いたら、『楽しかった♪』という返答。
(決して無理やり言わせたわけではありませんよ)
私自身も、親から離れた場所で、他者と関わる子ども達の姿を見ることができて、『あぁ、親が思っている以上に、この子達はしっかりと社会性を持って生きているんだなぁ』と感じました。
そして、認知症カフェが限定された方々の交流の場だけでなく、地域全体に開かれた、誰でも参加できる場所になったら本当に素晴らしいだろうなぁ、と改めて感じました。
私は参加することしかできませんが、これからもカフェで楽しませていただきたいと思います。
包括の皆さん、地域住民の皆さん、本当にありがとうございました^ ^
そして、自宅から片道1時間以上の時間をかけて子ども達を連れて来てくれた夫にも感謝感謝です。
彼自身は今回参加しませんでしたが、帰りの運転中に子ども達が、『お父さんは一緒に来られなかったから、これあげる』と言って、作った折り紙とお土産のお菓子を全部くれたんだよ、と教えてくれました。
私自身は親として未熟者ですが、子どもはしっかりと育ってくれている。
そのことがわかったことも、今回の認知症カフェでの学びの一つでした。
皆さんの地域では認知症カフェが開催されているでしょうか?
参加してみると、地域の繋がりやモチベーションなどが、見えてくるかもしれません。
訪問をありがとうございます。
昨日は12名の方々にご参加いただき、『倫理について』を学びながら考えていただきました。
30分程度、倫理とは何か?倫理的葛藤とその対応方法について説明をさせていただいた後、2つのグループに分かれて、『倫理とは何か?』『(職業倫理を踏まえて)どんなケアマネジャーになりたいか?目指すか?』の2つのテーマについて、話し合っていただきました。
グループ分けは、できるだけ『はじめまして』同士の方々で組みました。
今回の勉強会で、皆さんの腑に落ちたかな、という部分としては、『自分の倫理観が他者の倫理観と必ずしも一致するということはない』ということです。
とある質問をして、その回答がバラバラであったことを体感してもらい、『あ〜、人それぞれポイントが違うんだなぁ』と腑に落としていただき、その上で『ご利用者の価値観にどこまで寄り添えるか?』について話をしました。
グループワークは、それぞれ話が盛り上がっているようで良かったです。
これも、参加していただいた皆さんの協力のお陰だと改めて感じました。
(盛り上がりすぎて、予定よりワーク時間を延長したくらいです^ ^)
私の理想とする勉強会は『参加者一体型』なので、初回から意図を理解し、主体的に参加していただけたことは、とても嬉しかったです。
今回、倫理について外すことのできない『自己覚知』についてを理解していただくと同時に、自分たちで自分たちの役割を考えて言語化していく。
これができたことは、自己満足ではありますが、私にとってはとてもとても大きな意味があったと考えています。
こんなことを書くと『加藤は堅すぎる』と言われてしまいそうですが、私は制度の締め付けが、ケアマネジャーの『考える力』を奪っていると思っています。
そして、ケアマネジャーの役割とは『考えること』だと思っています。
そういう意味でも、『自分たちで考え、役割をつくっていく勉強会』は、とても大きな意味を持つと思うのです。
制度のために利用者がいるのではなく、利用者のために制度がある。
そのためには、私たちケアマネジャーはもっともっと言語力を高めて、制度と現状のズレを提言し、『狭間』を減らすと同時に、意味のある制度にしていくことが重要だと考えています。
参加者の人数が多い少ないは関係なく、一人でも多くの仲間が、自分たちの(求められている)役割を認識し、どうしたらそれに応えることができるかを考え抜く機会を持っていただくことができるか?
私はそこを考え抜き、企画・実践していきたいと思います。
今回は、10名の方にしか勉強会のご案内をしませんでしたが、今後は少しずつ輪を拡げていけたらなぁ〜、と考えると同時に、事業所を超えたケアマネジャー同士の関係つくりに貢献できたら嬉しいと思います。
因みに反省点としては、伝えたいことが盛りだくさんありすぎて、初めの講義部分が十分行えなかったこと。
30分で倫理についてから職業倫理、倫理的葛藤まで説明するのは、無理がありましたσ^_^;
次回は12月11日(金)開催予定です。
内容は『法令を確認しよう』で、介護保険課給付係の方に『軽微な変更』についての説明を行っていただく予定です。
次回は、もう少し広範囲に勉強会のご案内をさせていただく予定ですので、ご興味のある方は是非ご参加いただけたらと思います。
訪問をありがとうございます。
明日は、いよいよ第一回の勉強会です。
当日は区内で他の研修(素晴らしい研修です)も行われるのですが、そのことを知らずに予定を組んでしまいました。
反省反省。
さて。
初回は『倫理と役割について』です。
倫理とは、人と人が生活の中で交わる部分で作られた『暗黙のルール』のようなもの。
そして、その価値観や道徳観は統一されているわけではないので、個々で持っている倫理には違いがある。
いわゆる、『私の常識はあなたの非常識かもしれない』ということですね。
まずはそのことを理解してもらい、その上で、ケアマネジャーの職業倫理に繋げていきたいと思います。
対人援助を行う上で、必要なことの一つに『相手を知る』ということがありますが、そもそも、色眼鏡(自分の中のルールや価値観)を持ったまま面談をすると、正しく相手を理解することはできないということ。
また、私たちが避けて通れない、倫理的ジレンマや葛藤についても、解決のためのステップを、事例を交えながら伝えると共に、このジレンマや葛藤を繰り返すことと、自己覚知が、ケアマネジメントの質を向上させる、という流れにしようと考えています。
メインはグループワークと、その後の発表なので、ここで盛り上がれば嬉しいな〜。
というわけで、これから帰宅して、資料を読み込みたいと思います。
訪問をありがとうございます。
先日、尊敬しているケアマネジャーのSさんから、ソーシャルワークとケアマネジメントについて作成した資料をいただきました。
これは、私にとっては、とてもとても勉強になり、改めて『ケアマネジメントとは何か?』などを考えるきっかけとなりました。
Sさん、多大なる時間と手間をかけたであろう資料をいただきありがとうございました。
さて。
今回はいただいた資料の中から、『私たちは誰のために支援をしているか?』を考えたので、ここに書かせていただきたいと思います。
『利用者本位』『尊厳』『自立支援』etc
支援者にとっては聞き慣れた言葉を書き出してみました。
これらに対してSさんは、イギリスの老人病院で最期を迎えた女性の手記を題材として、『本当にそれはご利用者のことを見て、ご利用者のためを考えて行っていますか?』ということを問いかけてくれました。
手記の中で彼女が書いていることを要約します。
『私をみて!私をひとりの人間として、ひとりの女性としてこの世に誕生し、愛する家族と共に暮らし、恋をして、結婚し子どもをもうけ、夫が亡くなり、おばあさんになった「私」という人生を歩んできた。どうしてそのことに想いを馳せることが専門職としてできないの?私をみて!』
これは、本当に深いと思います。
支援者として研鑽が必要と言いながら、学びと実践を繰り返す中で、日々支援を行っています。
私自身、日々『もっと良い支援を提供できるように』と考えながら、試行錯誤し支援を提案・提供しています。
しかし、それは、必ずしもご利用者が本当に求めていることを提供しているかというと、イコールではないということなんですね。
もしかしたら、『ご利用者のため』と言いながら、自分の思いを押し付けてはいないか?
ご利用者の『今』だけをみて、ラベリングしていないか?
本当にご利用者のことを丸ごとの理解して(理解しようとして)支援をしているか?
制度にご利用者をあてはめようとしていないか?
私たち専門職とは、何者なのか?
私たちはケアマネジャーという役割を担う中で、様々な制約があり、その中で時にはもがきながら、時には悩みながら支援を提案・提供しています。
そして、制度のためにご利用者がいるのではなく、ご利用者のために制度がある。
そのことを、忘れてはいけない、と改めて思いました。
皆さんは目の前のご利用者を大切にしていますか?