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訪問をありがとうございます。
今日は、朝9時前に『暮らしの保健室全国大会』の開催お手伝いで、江東区豊洲に集合でした。
職場から5キロ程度の距離だったため、自転車で向かったのですが、“遅刻したらマズい”という緊張感から、7時半には豊洲に着いてしまい、仕方がないのでファミレスで朝食をとりつつ、時間を潰していた私です。
その後、職能団体の研修向上委員会の評価シート協力依頼で、千代田区の研修会場にいたのですが、こちらは受講者が満員御礼のため、待機時間を持て余し、近くのカフェでこれを作成しています。
この後、15:30から再度の説明を行って評価シートを受け取ったら、当区に戻り17時から担当者会議。
その後、なぜか私の地元で母親の誕生日会に参加しなければいけないという苦行が待っています。
60代後半にもなって、誕生日会って・・・。
年3回しか会わない両親ですが、彼らはいつもテンションが高くぶっ飛んでいて、私の常識を(良い意味で)覆してくれます。
と、誰かに話したら、『あ~、加藤のご両親ならわかるわ』と言われました。
どういう意味でしょうかね???
さて。
今日は、周囲を巻き込む時の進め方について書いてみたいと思います。
皆さんは、何かを『企画する側』等、立案者になって、周囲に協力を求めたことはありますか?
私は、日ごろから他力本願この上ない人間なので、行っている物事の8割は他人様の力を借りて進めています。
そして、図々しい(?)私にも、唯一特技と言えるものがありまして、それが『巻き込み力』だと、自負しています。
以前も書きましたが、私自身、ゼロから何かを考えて創り上げることは得意です。
そして、それらは大抵自分一人では成し得ないことで、周囲の理解と協力を求めながら進めています。
そんな私が、何かを思いついた時の思考・行動回路は、こんな感じです。
1)『現在は〇〇という状況である。そして、これからは△△が必要になる』というビジョンを描く。
2)描いたビジョンに対して、(できれば利害関係のない人達)10人以上に意見を求める。
3)そのビジョンの具現化に、必要な人物(や関係機関)を考え、書き出す。
4)その中で、誰にどの順番でどのように伝えれば、最も効率的かつ最小の力で最大の力を発揮してもらえるかを考える。
5)コアになりそうな人物・機関には、それぞれのメリットと使命感を感じさせるように、事前に個別に協力依頼の理由と内容を明確にして打診をする(ここ大切!!!)。
6)一同を介した際に、全体に向けてビジョンと役割を伝えて協力を求め、その後は詳細の話し合い時、書記に徹する。
7)実際の活動後は、ことあるごとに個別に協力者に感謝の気持ちを具体的に述べていく。
この方法でやり出したのは20代前半の頃です。
20年以上手を変え品を変え微妙に手法は変わっていますが、根本は変わっていません。
ポイントは『自分の中で確固たるビジョンを描けてから行動に移す(複数意見を求める)』『依頼する順番を考える』『本当にお願いしたい人には個別で依頼や交渉を行う』『感謝の気持ちは具体的に』です。
ビジョンについては、物事は見える景色によって正義や正解は変わると、私は考えています。
自分の見ている景色を絶対とするのではなく、それを基盤に様々な立ち位置の方々に意見を求めることで、多角的に物事を捉えることができます。
また、自分が想像もしないような意見をもらうことで、“あぁ、そういう考え方もあるのね”と、視野が拡がるからです。
そして依頼する順番についてですが、これは優先順位に則ります。
関わる人の顔を立てるということもありますが、それ以上に、巻き込む関係者の相性を良好に保ちたいから、という想いがあります。
場の空気つくりを考えて、というとご理解いただけますかね?
例えば、優先順位をつけて、①Aさん②Bさん③Cさんを誘おうと考えている時、最初にAさんに声をかけた段階で『あ、じゃあDさんにも声をかけるよ』というように、ご提案をいただくことはよくあります。
その時に、実はCさんとDさんは相性が合わなそうだなぁ~、という時、Aさんの好意を断るのも申し訳ないし、かといってCさんとDさんを一緒にしたら揉めるだろうなぁ~、ということってあると思うのです(この例え、わかりにくかったらすみません)。
今回の例えの場合、私だったらDさんに入ってもらい、Cさんへの声かけはある程度活動が進むまでは控え、タイミングを計り直します。
そして、個別打診についてですが、これは絶対に行った方が良いと思います。
はい。
いわゆる『根回し』という大人が使う手法ですが、これは、とてもとても大切だと感じています。
人は『大義名分』がある方が、行動を起こしやすいと私は考えています。
そして、その『大義名分』は個々違います。
相手を知って、相手の言語で、相手が納得する『大義名分』を伝えて、『相談』という形で依頼する。
ここに、一番力を入れます。
後は、全体を介して共通認識を持っていただき、その時点では合意形成がほぼ取れているので、具体的な話し合いに入ってもらうのですが、その際、最初に話し合いの司会進行を誰かに頼み、言い出しっぺの私は基本、書記に回ります。
そうしないと、全て私の意見が通ってしまう可能性が高くなるので・・・。
話し合いの中で、軌道修正が必要な時だけ介入させていただきますが、一から十まで私主導ではなく、提案や最初の布石はしますが、その後の手法については皆の主体性や意見を最大限尊重したいからです。
話し合いの合意形成の結果を最後に確認する程度で、ゴールにたどり着くなら、どの道順で行っても良いのではないか、という考え方です。
その方が、実際の活動が始まった時に、協力者の役割意識と主体性を引き出す事ができるのです(多分ですが、最初から最後まで一人で頑張らざるを得ない方々は、そのあたりの押し引きが苦手なんだと思います)。
任せる部分と譲れない部分を明確にしておくと、この辺りは簡単にできるようになるかなぁ〜、と思います。
ちょっと長くなりますが、月曜日の話をします。
29日の午前中は、地域活動団体の主要メンバーにラポールに来社していただくのですが、そこで私は、今後の社会資源集約冊子についての説明と協力依頼をします。
その際、私が一番に連絡を取ったのは、ラポール監事であり、助け合い連絡会会長のAさんです。
この方には、『こういうことをしたいから、Bさんに相談させていただきますね』とだけ伝えておきました(彼は現在多忙であり、今一緒に考える時間的余裕がないので、話だけ軽くしておいて、キーパーソンを別立てしました)。
彼に一番に相談したのは、彼が、当区インフォーマル活動で、一番の実績と実力を持っているからです(社協・行政との交渉時に助けになってくれる)。
その上で、助け合い連絡会事務局長のBさんに、彼の想いと重複する部分を中心に、ビジョンと目的を伝え、何をどのように創っていくかから関わってほしいと依頼しました。
また、その際に『できれば、社協・行政も巻き込んで、あわよくば、来年度の予算にこの事業を委託として組んでほしいのですよね~』と伝えました。
Bさんは、とにかく広い人脈と一番の行動力を持っている方です。
そして、がむしゃらに正義に向かって動くのではなく、常人の思考を想像し、その上で仕掛けを考えることが、とても上手な方です。
その結果、『じゃあさ、社協は僕から声をかけておくよ。行政は課長レベルを呼び出した方が良いと思うけど、月曜日の話し合い後にしようか?』という形で、コアメンバーの選定と調整を行ってくれました。
細かい調整は、今回表立って行動してくれるCさんに依頼し、私自身はBさんに相談という形で人選すること、そして、社協や行政への打診は、地域住民であるBさんからしていただくのが、最も彼ら(社協・行政)にとって『大義名分』がつきやすいと思ったので、Bさんが自ら提案してくださるよう依頼の仕方には配慮しました(ただし、行政の誰か一人には、こっそり『こういう会議をするから、終わったら報告しますね』と伝えておきます)。
結果的に、10名程度の人選で29日の会議を行うことが決まり、私はこれから共通認識を持っていただくための資料作りです。
このことから、何が言いたいかというと、『頼れる方には上手に頼った方が、更に良い運びになることが多い』ということです。
多分、人選・連絡調整等、すべて私が行った場合、その場は楽ですが皆、受け身になってしまうのです。
しかし、キーマンとなる方に『相談』という形で進めていくと、新たな視点や力をいただき、結果、最大効果を発揮できるのです。
親しい人には良く話しますが、何でも物事『ビジョンと戦略・戦術』が大切だと思っています。
なぁんて、そんな話を書いてみました☆
皆さんは普段、どのように周囲を巻き込んでいますか?
ご自身の活動について、どんな見せ方をしていますか?