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訪問をありがとうございます。
今日は、勤務先の地域で認知症カフェがあるので、朝から家を空けています。
天気も良く、気持ちも明るかったので、たまにはスカートで出勤するかぁ〜というわけで、女性らしさを無駄に表出しています。
皆さんは、どんな1日を過ごしていますか?
前回もそうですが、この件については、俯瞰的に捉えて書いているため、文章がきくつ感じる方もおられるかもしれません。
私自身、自戒の気持ちも含めて記載しています。
その辺りは、私の文章力の無さということで、ご容赦いただけたらと思います。
今回は、介護保険創設後の問題点を3つ挙げたいと思います。
その後に、対策提案を書かせていただきますので、もう少しお付き合いください。
介護保険施行後、ケアマネジャーの一番の問題点は、実地指導を恐れ、『必要以上に書類作成に力を入れ過ぎていること』だと、私は考えています。
実地指導自体を警戒することが悪いわけではありません。
警戒する結果、『必要以上に書類作成に力を入れていること』が悩ましいと感じています。
この原因は、行政にも責任の一端はあります。
彼らの『書類のみでしか出来不出来を判断できない能力』も問題なのですが、彼らは彼らで、決して業務の手を抜いているわけではなく、(私の見る限りでは)法令関係や、指導の手引きを本当に熟読されていると思います。
ただ、3年ないし4年に一度の異動の為に、介護保険についての実状を知る前に、他部署に行ってしまう為、現状を踏まえて判断するスキルを身につけるに至らないのだと、私は理解しています。
悩ましいのは、彼らの書類でしか判断できない能力に対して、『書類を完璧にすることで、実地指導をクリアしよう』と考えているケアマネジャーが多い、ということです。
電話一本のやり取りまで、支援経過に記載。
訪問時のやり取りまで逐語録の如く詳細記載。
担当者会議の要点には、各事業所のコメントややり方を、事細かに記載。
利用予定と実績に相違があれば、利用票を再作成して、翌月、印鑑をもらいに行く。
etc
これらに、どのくらいの時間と労力が、かかっているのでしょう?と、私はいつも感じています。
また、これらを完璧に行うケアマネジャーが多いため、実地指導員は『ケアマネはこの程度できることが当たり前』と、高いハードルを求めてくるのだと思っています。
そして、これが更に悪循環となり、ケアマネジャーは書類に追われ、『忙しい』『私がやりたいのは、こんなことじゃない!!!』と怒るわけで。
何というかね、私は思うわけです。
『向いている方向が違くないかい?』と。
決して、初めから実地指導が、必要以上に厳しかったわけではなく、私は、ケアマネジャー自身が自らの首を絞めた結果、このような惨事(敢えて惨事と表記します)となったのだと考えています。
その元凶を考えると、言語力の欠如と、書類一つひとつの役割と意義を、ケアマネジャー自身が理解していないことが、原因だと考えています。
そして、介護保険創設後の問題点を二つ目。
それは、『行政に、現場の声を届けなかった』ことがあると思います。
こう書くと、『そんなことはない!私は行政に伝えているのに、聞く耳を持ってくれないのよ』という方もいると思います。
きっと、そういう方々は、伝えてはおられるのでしょう。
そして、厳しいかもしれませんが、どんなにこちらが伝えも、相手に届いていなければ、それは『伝えた』とは言わないのです。
残念ながら。
伝え方にもスキルはあると、私は思います。
伝えりゃいいってもんじゃない。
相手に理解してもらうことが目的なわけだから、そこを踏まえて、うまくやらないと。
この結果、現場の声は届かず、行政は現場にそぐわないローカルルールを作ったり、それがまかり通ってしまうわけで。
これが、二つ目の問題点です。
そして、最後の三つ目の問題点。
これは、ケアマネジャーの悩ましき課題ですが、『いろいろ、もろもろな余計なことに疲弊してしまい、結果、ケアマネの本質を見失ってしまった』ということがあると感じています。
そして、様々な言い訳をしながら、自己研鑽することをしなくなってしまった、自分達の役割にもかかわらず、受け身の姿勢になってしまった、ということです。
これは、詳細を割愛しますが、ご理解いただける方にはご理解いただけると思います。
次回は、この2回を踏まえて、『これからどうしよう』について、記載したいと思います。
長々と書きましたが、皆さんは、介護保険迷走の問題点について、どのように考えますか?