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訪問をありがとうございます。
今日は午後から出勤し、経理や認定調査や支援終了者のご家族から呼ばれて、今後についての相談を受けていました(施設等に入所して在宅復帰はない方です)。
個人的には、自分のペースで仕事のできる土曜日は好きなのですが、皆さんはいかがお過ごしでしたか?
さて、昨夜は当社主催の勉強会を行いました。
今回は、紡ぐ会の会長である宮﨑さんに講師を依頼し、『業務の効率化』について話をしてもらいました。
私自身、宮﨑さんの話を聴く機会は何度かあり、いつも感じるのですが、彼の話はケアマネジャーの心を掴むことが、とてもとても上手なのです。
そして、帰るときには、大多数の方々が晴れやかな表情で会場を後にするのです。
その原因が何なのかを考えていましたが、昨夜は話を聴きながら気付きました。
対人援助の技術の部分の話ではなく、仕事人としての業務を行う上での効率化について話をするから、共感を得るのだということに。
私たち(私だけかもしれませんが)は、ケアマネジャーとういう専門職という意識が先立って『〜すべき』や『〜が大切である』等、対人援助技術の『あるべき論』はたくさん学びます。
それはそれはお腹いっぱいになるくらいに。
一方で、社会人として『業務をいかに効率的に行うか?』については、学ぶ機会がないのです。
普通の企業であれば常に取り組んでいる業務の効率化ですが、専門職に効率化を求めることは、『手抜き』に繋がるように捉えられているのかもしれません。
理由はわかりませんが、この『業務の効率化』について現場の目線で話すというのが、聴き手の興味を引きつけるのだと思いました。
これがまず一つ目。
そして、話の内容についてですが、宮﨑さんは冒頭で、手間をかける部分とかけない部分を、とても明確に示してくれます。
通常は『すべき論』で、どれも完璧に求められるような講義が多いのですが、宮﨑さんの場合は、最初に『限られた時間の中で優先順位をつけている。一番は対ご利用者にかける時間。次は対事業所にかける時間。効率化できるのは書類の部分』と言い切ります。
そして、書類の効率化で時間をつくったら、それをご利用者や事業所や地域に対して使う時間にしようということを、明確に言ってくれます。
これは、『私たちは書類のためにこの仕事に就いたんじゃない』と考えている現場のケアマネジャーにとっては、とても嬉しい言葉だと思うのです。
この説明で、聴き手であるケアマネジャーの精神的な負担感はだいぶ軽減されると思うのです。
これが二つ目。
その上で、支援経過や担当者会議の要点の書式を用いながら、どのように効率化を図っているか?スケジュールの組み方でどのような工夫をしているか?などを、具体的に挙げてくれます。
これが、一番ケアマネジャーの気持ちを満足させるのだろうな、ということがわかりました。
一人で悶々と悩んでいたり、『これでいいのかな?』と不安に感じている部分について、具体例をあげながら『こうすれば業務時間内でご利用者の満足度も確保しながら仕事を終えることができますよ』ということを、惜しげもなく開示してくれるのです。
そして、話を聴きながら一番感じたことは、『この人は一生懸命話をするなぁ』ということです。
ケアマネジャーの倫理だとか、傾聴だとか共感だとか、そんなことは一言も言いませんが、『ケアマネジャー自身がストレスなく仕事に取り組めるようになってほしい』と真剣に考えて話をしていることがよくわかるのです(これはいつも彼の口癖です)。
自分が目立ちたいとか、人前で話したいとかそんな気持ちではなく、ただただ『ケアマネジャーが働きやすい環境をつくりたい』という想いでいることが、伝わっているんだなぁ〜』ということに気づきました。
どうすれば皆が楽しく聴いてくれるだろうということに力を入れて、工夫しながら話をしているし。
見た感じはヘラヘラしていますが(?)、芯は強い人だなぁ〜と思うし、本気で日本の社会保障を変えたいと考えているのがよくわかります。
私は宮﨑さんのようにストイックにはなれませんが、話の中で得るものはたくさんありました。
昨夜、勉強会に参加してくれたみんなも同様に感じてくれたら良いな、と思います。
本当にありがとうございました。
皆さんは業務の効率化について、どんな工夫をしていますか?